茂浦池訪問が思ったより早く済んだので,初回訪問時にパスした熊野ダムの一乗山城に登ってみることにしました。
熊野ダムの初回訪問記事はコチラ
初回(2020年10月)より水位が上がっています。今回目指すのは画像中央の
貯水池に半島状に突き出たこちらの山 室町時代に築城された城跡があるといいます。
山城へ向かいつつ,前回は望遠カメラがなくて撮れなかった取水設備を。
おや? 洪水吐に前回見かけなかったパイプが取り付けてあります。
てか取付途中? そのまま左岸の山の斜面に向かってパイプがつながっていきます。新たな送水先があるのでしょうか。
よく見ると洪水吐の割れ目から水が漏れています。前回は水位が低くて気付きませんでした。修繕しないとまずいのでは?
リピートして新たな発見があると面白いものです。では気を取り直して山城へ。
山道に入るにはイノシシ防止柵を自分で開閉して入らねばなりません(開けたら閉めてねというお願いが貼ってあります)。ここからはイノシシゾーンてことか…(*_*)
入口から5分足らずで天端の対岸に。ここ,とても気持ちいい場所。湖面を爽やかな風が吹き抜け,鶯の鳴き声が谷間に響くのみ。しばらく座って眺めてしまいました。
この石灯籠の間の階段から登ります。登山道かと思ったらちゃんと整備された道になってました。
七面明神の横を通ってさらに上へ。七面明神は初代城主の渡辺越中守兼が日蓮宗に帰依していて祀ったそうです。(麓の常国寺も同様)
着きました! 本丸跡。石垣は当時のものだそうで。本丸はこんもりとなった辺りにあったのかな?
今回わざわざ山城に登ったのは,この景気を見るため↓
熊野貯水池を俯瞰する! 本丸付近は木が生い茂って見えないので,本丸より一段低いところから見渡します。
熊野の谷が一望できます。
熊野ダムがつくられたのは大正時代ですから,渡辺氏はこの城からどんな風景を眺めていたのでしょうか。
下山後,常国寺に立ち寄ってみました。
つつじがきれいに咲いていたので一枚。
山門を額縁に貯水池を。
城跡なんて何が面白いのか,と思っていましたが,物が残っているよりもかえって想像が膨らんで,これはこれでいいものだと感じました。
熊野ダム。隠れた名所だと思います。
夏草や つわものと眺む熊野谷