広島県内も感染が急拡大してきています。
もともとダム活は人に会うことがほとんどないのですが,さらに人の少なそうな平日をねらって2020年のダム納めに行ってきました。
県内唯一のアーチダムであり,堤高はアーチダムとしては黒部ダムにつぐ全国2位を誇ります!用途は治水・上水・発電と多目的。
…が,到着してみると御覧のように霧Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
天端に至ってはた向こう岸が見えないほどです。
朝霧はやがて晴れるといいますが,もう10時半過ぎてますよ。
…そうです。今日は,天気予報で日中は穏やかに晴れると言っていました。…ということはつまり,風がないということです。
湿気が多く気温も上がりにくい山間のダムでは,風がないと霧は晴れにくいんですね。
霧が晴れてくるまでこちらの資料室を見学することにしました。
予想通り見学者は自分だけ。参考になったのはダムに用いられた技術を紹介したビデオです。素人にも分かりやすく,これを見てからダムを見ると技術の粋を集めたダムであることがよく分かります。
展望デッキは取水設備と一体化していて,下流の生物や農作物に悪影響を与えないように,適切な水温の層から取水できる仕組みになって一るそうです(ビデオで知った)。
ダムカードをもらいがてら管理事務所で聞いてみると,「いつもなら晴れてくる時間なのに,今日は特別霧が濃い」とのこと。
予想はしてたけど,堤体のトンネル及び堤体下の広場は現在閉鎖中だそうです。(;´д`)
こうしてみると霧のダム湖も幻想的でいいかも。
上流側。作りこまれたゲートを見ることができます。
クレストゲートは下から出てきて閉じるタイプ。越流時の振動を防ぐためフリップや空気穴,導水板などの工夫が凝らされています。(これもビデオに教えてもらった)
さすが県内随一の規模のダム。副ダムもあってしっかりした減勢工。真横から放流を見てみたいなあ。。。
慰霊碑は時々見かけますが,「水没の碑」とは珍しい。裏面に,住居等が水没した世帯主名が刻まれています。水没地域の方々の思いはダム便覧に触れられています。(こちら)
そうこうしているうちに,ぼちぼち晴れてきたので堤体を撮影。
現在閉鎖されている堤体下の広場の手前まではいけそう。車で下流に移動し,正面から撮影できるスポットを探すことにしました。(続く)