2020年ダム納め,最後は温井ダムから8キロほど上流の王泊ダム。(場所)
国内で初めてダムの本格的な嵩上げ工事をしたという発電用の重力式コンクリートダムです。
「王泊」なんて由来のありそうな名前ですが,どうなんでしょう。(江田島市南部には安徳天皇を奉じて落ち延びる平家が立ち寄ったところとして同名の地名があります。)
水位が下がっていて,手前に嵩上げする前のダム湖にかかっていた橋の跡が見えます。
ゲートはラジアルゲート。黒というのもスタイリッシュでいい。
天端は雪が残っていました。
発電所に送るための導水管が見えます。滝山川発電所は10キロ以上下流です。山の中に埋め込んでいるとしたら大変な工事だったと思われます。
旧橋と新橋を並べて画像に収めてみました。もっと広角で撮れるカメラが欲しい…
現在の吊橋(新王泊橋)。県のサイトによれば戦後初の道路吊橋で,地形に適していることと美観に優れるということから交通量の多い国道だけど吊橋にしたとのこと。
竣工昭和32年で,その時代に「景観」を意識していたというのが粋だと思います。
堤体下に入り込む道はなさそうです。冒頭のこの画像も国道脇の木の合間から捉えたものです。下流の温井ダムが観光地化してオープンなのに対して随分ガードの堅いダムでした。
さて,県のサイトに記載されているダムは残り22基。しかし,日帰り&無料で行けるダムは残り少なくなり(今回も高速代結構かかりました)…( ;∀;)
2021年のダム活は計画的にせねば。そしてコロナの影響がこれ以上広がらないように(ダムカードの配付停止とか,外出制限とか)祈るばかりです。
それでは皆様,笑う「ゲート」に福来る! よいお年を!