治水目的の重力式コンクリートダムです。
だだっ広い天端。
ダムの周りと言えば山! というところばかりでしたが,ダム湖(神原湖)の向こうに見えのは住宅地。不思議な感じです。
欄干のデザインはいたってシンプルでいてスタイリッシュ。手すりはライトが内臓されているのでしょうか。夜の様子も見てみたいところです。
ダムサイトも広く,一見,オープンな雰囲気ですが,天端の先は行き止まりで,西風新都の公園が見えるのにつながっていません。一体的な公園にすればいいのに,いろいろ大人の事情があるのでしょうか。
ダム湖は小さめ。湖というより池という感じ。
堤体上流側。ダム湖は小さいですが自然越流式のクレストを8門も備えています。
2008年竣工なのでかれこれ12年前。コンクリートはまだまだ白い!
カスケードの導流部はゆったり目につくってあったり,副ダムの先は減勢護床ブロックを敷き詰めていたりと,減勢機能が強化されています。
堤体真下に行く道は徒歩・車道とも封鎖されていて行けず,正面からは撮れませんでした。(人が訪れやすいダムは得てしてこうですよね。。。)
やたら駐車場の広い管理事務所。ダムカードをもらいに中に入ると…
玄関に国土地理院の地図をベースに県内の公認ダムを書き入れた地図が!!
のびぃ 「わぁ,この地図いいですね。。。」と思わずつぶやくと
管理人 「でしょう。そういうの好きな職員が作ったんですよ。」
の 「え~っ!? てことは売ったりもらえたりしないんですか?」
管 「ですね。残念ながら。でも,ダム好きなアマチュアの方が趣味で作ってネットに上げてたりしますよ。」
の 「…ですか。にしてもコレいいです!だって大谷池(福山市北部の典型的ため池系アースダム)まで載ってるじゃないですか。」
管 「あなたもダム好きなんですね。昔は南原ダム(中国電力所管のロックフィルダム。現在は無人でフェンスに覆われ,天端すら見られない。)にもダムカードをつくる話があったって知っていました?」
の 「え~~~~!? 知りませんでした。」
…とここから,管理人さんのダムトークがゲートを開けた…いや,堰を切ったように流れ出し…
地域整備ダムというのなら梶毛ダムを治水目的だけにしているのはもったいない。
発電でもして近隣に供給すればよいのではないか。
自分ひとりじゃどうにもできないけどね…
…などなと,次々出てくる県内のダムにまつわる余間山話,管理人さんの夢と愁いを聞きました。
ああ,本当のダムを愛する人とはこういう人のことをいうんだな,と有り難い気持ちになってダムをあとにしました。
正直,ダムよりもこの管理人さんの方が印象に残っているような…
梶毛守のダム物語 しゃぼん玉
公認ダムは残り9基です。