ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

55 高瀬堰

広島市内のダムめぐり。最後に寄ったのはダムではありませんが,河川課のWEBページにダムとともに掲載されている堰,高瀬堰です。(場所

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県内のダムカードをコンプリートするためには,この高瀬堰と福山の芦田川堰にも訪れる必要があります。

 

広島市中心部に入って6本の川に分かれる太田川の洪水調節と上水,そして発電用の取水のために機能しています。

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ダム(バレッジ)カードがもらえるのは右岸の河川事務所高瀬分室。

 

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管理事務所の1F玄関には1/400の模型が展示してありました。

 

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立禁区域を確認して観察開始。

 

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管理事務所から歩いていくとまずキ●ンシー然としたかかしが迎えてくれます。すぐ下が魚道になっているので鳥対策のようです。鳥より人の方が怖がりそう。

 

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右岸脇の公園に巨大な解説版。さすが国営です。

 

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右岸に到着。天端は県道271号。左岸側の高揚団地と右岸側を広島市中心部に向かって走る国道54号を結んでいるため,交通量は多め。(たまたま車の少ない瞬間を撮りました。)

 

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魚道です。魚が遡上しやすいということで「土木学会環境賞」を受けたとのこと。

左岸側には船通しもあるのですが,撮り忘れました。こういう構造物はダムにはないので新鮮です。

 

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ローラーゲートは,小さめの流量調節用のものが1門(上)と横長の主ゲート(下)が6門。横長というのが河川の堰ならではですね。

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上流側をのぞみます。画像左側奥の山は,2014年の広島土砂災害でふもとの住宅街に甚大な被害を及ぼした阿武山です。災害後に新設された砂防ダムが見えます。

 

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広島土砂災害時には流木がひっかかってゲートを全閉できなくなるという事態が発生したようです。

 

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鉄道みたいに,こういうプレートも交換時に売り出したらダム好き垂涎ものでしょう。

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ところでダムカードには高さ5.5mとありますが,さっきのプレートには「高さ20m」って!? これは堰荘(建物)の上までの高さですね,きっと。

 

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河川敷に下りてみます。こちらは温井排水樋門。

 

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左は水位観測用の目盛りですね。上から何メートルと読むようになっています。右は何の標識だろう? 鉄道だったら速度制限解除,ボウリングだったらストライク(笑)

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堰を訪問したのは初めて。ダムとは違った魅力がありました。


それにしても,山奥のダムと違って周辺は車も人も多く,私服で脚立を担いで写真を撮っていると奇異の目で見られます(ような気がします。)。落ち着いてよいアングルをねらえません(極力,人や車を写りこませないためにも。)

 

人目を気にしているようではまだまだですかね。今度いかにも点検員ですというような作業服とヘルメットでも買おうか…

 

高瀬堰 春服で渡るぎこちなさ

 

一応,「ダム」カウントしていないので残り8基のままです。