県北西部のダムめぐり。この日最後は立岩ダム。(場所)
鱒溜ダムと同年(昭和14年)に造られた発電用の重力式コンクリートダム。
アクセスは鱒溜ダムからそのまま県道296号5.7キロほど上流に行ったところ。車一台分の林道でところどころ離合場所があります。駐車スペースは無人の管理事務所の横に4~5台分ぐらい。
この日はバードウォッチャーとおぼしき人々がそこここに望遠鏡やカメラを構えていました。(貴重な野鳥がいるのかな?)
天端には県道から坂道を歩いて下りていくことになります。何だかワクワクしますね。
まずは堤体を左岸から。戦前7番目の高さで土木学会の…2000選になっている,という話はダム便覧や先人の皆様が詳述しているので割愛。
堤体といい周囲の様子といい何となく高暮ダムに雰囲気が似ています。つくられた時代も近いからか。
天端は開放されています。6門あるゲートは右岸側に寄っており,欄干は戦前ダムらしい意匠は見られません。割とあっさりしたつくり。
天端の街灯は2種類。左の物は天端の両端だけに設置されています。唐傘おばけみたい。
天端から見下ろしてみます。堤体下へアクセスする道は見られません。ダム便覧でも正対した画像がないので,「自力」でも困難なのでしょう。残念。
ゲートの上は設備とガードレールに阻まれて真下が見えません。
すきまから意地で何とか。維持放流はどこからしているのか。。。
そのまま意地で撮ったラジアルゲートの一部。言われなきゃ何が何だか分からない画像ですね。
上流側に目を移すと別のマシンが。維持放流用の取水設備かな? 日立造船が製作しているようです。
網場が途切れているので取水口付近にゴミがたまっています。大丈夫なのか?
貯水池にぽっかり浮かぶ島。貯水池になる前の地形がどうなっていたのか(つまりこの島の水面下の部分が)気になります。
右岸の取水設備。割とゆるゆるガードの中電ですが,ここはさすがに入れなくなっています。
右岸の湖畔を歩いていて見つけたもの。宇宙人!?(左),化石!?(右)
ラジアルゲートを左右岸からねらってみますがどちらも木の枝の途切れるところがなく,なかなか撮らせてくれません。
天端はオープンで気前がよいのですが,よく見たいところが見えなくてかえってもどかしさを感じさせます。せっかく山奥まで来たのに…と思ってしまいます。
平地は晴れの予報だったのに,やはり山間部の天気は分かりませんね。どんよりとして雲行きが怪しくなってきたので,本日のダムめぐりははこれにて終了。(天気が良ければ柴木川ダムも行きたかったのですが。)
悶々と歩く立岩 花曇り
公認ダム全踏破まで残り5基