期間限定公開の本庄ダム。右岸天端付近に上がってみます。
上がってすぐの場所に本庄浄水場跡があります。「跡」とはいえ,入れませんでした。
「中庭」と呼ばれるダムサイト。中央のテントは受付。コロナ対策で住所氏名を書き手指消毒をするように言われます。テントの向こうに桜が十数本植えられていて花見客のほとんどはそこで写真を撮って帰っていきます。
さて,「ダム見客」は天端に到着(笑)残念ながら天端は立入禁止。
こうしてみると堤体がゆるいカーブを描いているのが分かります。上流側の欄干は石づくりですが,下流側は鉄柵で簡素。鉄柵は後付けでしょうか。
尾道の久山田ダムといい,この本庄ダムといい,大正生まれのダムは建築としての価値があると思います。
こういう細部のつくりこみとか。これだけ価値があるものを普段から公開してくれたらよいのに。
貯水池の風景。中央にぽっかり浮かぶのが…
「水神様」と呼ばれる祠。職員さんが「水神様は外からは見れんけえ,今だけよ!」とやたら推しておられました。せっかくなので桜の額縁で有り難く。
後世に造られたいろいろアピール石碑。この貯水池はダム湖100選に選ばれています。
堰堤中央部の取水設備。堰堤は洋風なのにここだけなんとなく中華っぽい気がするのは僕だけ?
堤体下の風景。向こうに焼山の街並みが見えます。
洪水吐を見るために一旦県道に出て,川沿いに歩きました。「溢水式」(堤防がないのところで水があふれること。「越水」とは違う。)とのことです。中央にゲートらしきものものがありますけど?
県道はかなり車や人の通りが多かったのですが,高瀬堰の時と違って脚立をかついでカメラを構えていても恥ずかしくないのは桜のおかげです。そう,僕はサクラノキを撮っているんですよ~本当はコウズイバキですけど~って。(;´∀`)
と思ってファインダーを覗いていたら,洪水吐上を通りかかった職員さんと目が合ってしまった(/ω\)
歩いて戻る途中に見かけたツツジの植え込み文字。ところどころ枯れてなくなったようで,解読すると「水を大切に」かな? 花も大切にね!
二河川に沿ってさらに上流に行くと取水堰堤などが見られるようですが,今回はこれにて(そこはいつでも見られそうだし)。
重文だけあって見ごたえ"十分"でした(失礼)
普段は非公開なので「秘すれば花」的な付加価値もあるかもしれませんが。
本庄に 花見ぬ花見客ひとり
本当はもう一人それっぽい方がいたのですけど…。勝手に「同志」と思うことにします。
広島県公認ダム全踏破まであと4基。