ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

68 雨木池

続いては,服部ダムの上流に当たる雨木池(場所

f:id:nobee_dam:20210508112509j:plain灌漑用アースダムです。

 

f:id:nobee_dam:20210508112503j:plain県道419号から少し西の山手に入ったところにあり,棚田が広がるとても静かな池。

 

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車両も通れる天端。この奥の集落の方々が使う生活道路のようで,時々車が通ります。

 

f:id:nobee_dam:20210508112417j:plainよく見かけるタイプの洪水吐。

 

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導水路の下流部分には,導流路をまたぐように水路が設けられています。

f:id:nobee_dam:20210508112424j:plain上流側。斜樋が天端側に設置されているのは小野池以来(落書きはありませんけどw)。池の右岸左岸とも道路になっていてあまり場所がないせいでしょうか。

 

この池はとてものどか。天端の草花やそこに集まる昆虫に"写真マニア"ならずとも思わずカメラを向けたくなります。

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f:id:nobee_dam:20210508112513j:plain右岸の道路を挟んですぐ隣にも小さな池がありました。雨木池とつながっているのかどうかは不明。

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その隣の池に見られた等間隔に穴の開いた構造物。取水孔かもしれません。もしや,西明池で見たのもこれだったのか?

 

f:id:nobee_dam:20210508112532j:plain堤体下におりてみます。

 

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堤体下右岸寄りには斜樋からの取水の送水を調節するコックがありました。蓋開けっぱなし,操作棒を差しっぱなしにしてますけど…。また,中央部の蓋の下には維持放流の出口が見られました。

 

f:id:nobee_dam:20210508112613j:plain池の水はすぐ下流の田畑を潤しながら,服部大池へと続きます。

 

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ダム便覧では昭和62年竣工となっていますが,この石碑では昭和廿五(25)年と刻まれているように読めます。昭和25年に築造されたものを改修したのが昭和62年ということですかね。

小さなため池ですが,小奇麗で癒されるスポットです。頭痛もすっかり治まり,来てよかったなと思わせてくれるため池でした。

 

雨木池に花眺めむと麦茶注ぐ