ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

75 大山奥池

いよいよ梅雨明けか? と思ったら,中国地方はまだのようです。

とりあえず晴天に誘われて,比較的アクセスが良い場所に夏のダム活です。

目指したのは因島の大山奥池(場所)灌漑用アースダムです。

f:id:nobee_dam:20210711135333j:plain着いてみると池は改修中。(こないだの大雨のせいではなさそう。)まさかの立禁? 

 

f:id:nobee_dam:20210711135340j:plainとりあえず堤体真下は通れるので散策してみます。ダム便覧では堤高17mということです。そんなにあるように見えないけど…

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この溜池,いたるところ放水管があります。右下の黒い管は右岸の山から流れる沢の水を誘導するためのもの。

 

f:id:nobee_dam:20210711135352j:plain農具小屋のわきから堤体上部に上がる道がつくられています。

 

f:id:nobee_dam:20210711135355j:plain池のほとりの住民のための道でしょう。この道はグーグルの航空写真の段階では存在しません。池の工事のために仮設されたのか,今後こちらの道に付け替えるのか?

 

f:id:nobee_dam:20210711135427j:plain農家の物置として使われているコカコーラのコンテナ。色のはげ具合と奥の錆びたトタン屋根がいい味出している。

さて「どんな池かな…」と坂を上りきると…

f:id:nobee_dam:20210711135405j:plain椛の木ダム以来の驚きの光景が! 水がない! しかも,堤体自体も工事中!

 

f:id:nobee_dam:20210711135412j:plain新しく造られたと思われる底樋の取水工。巨大ミミズのようなホースで本流の維持放流をしています。

 

f:id:nobee_dam:20210711135408j:plain天端があった部分は階段状に削られています。このあとコンクリートブロックで固めるのでしょうか。天端はどうなる?

 

f:id:nobee_dam:20210711135424j:plain左岸側に護岸が崩落している箇所があります。重機で削ったというより,これは災害の痕かと思われます。

f:id:nobee_dam:20210711135415j:plain重機の出入口。堤体の断面が見られる貴重な1枚。この池,洪水吐はつくらないのかな?

 

f:id:nobee_dam:20210711135501j:plain左岸に戻ってお堂のあるあたりまで上ってみます。

 

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このお堂は地元の方によって昭和41年に「再建」された地蔵堂と説明されています。最初にいつ建てられたのかは不明です。中は椅子があったり火鉢があったり,小奇麗にされています。地元の方の憩いの場なのかも。
お堂の中にこんな貼り紙があって↓

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おそらく今回の工事のためか,地元の人たちが業者と協力して,周辺の木の伐採や草刈りを行ったとされています。

「かたずけ(原文ママ)が残っているので応援お願いします。」と。誰にあてたメッセージなのか? 解説冒頭の「奥池(823)」の「823」という数字も気になる。西暦823年築造なのか?(平安時代でっせ!)

謎だ。謎過ぎる。

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そしてお堂から先は完全に通行止。覗こうにも2台のショベルがガッチリガードして見えない。残念ながら散策はここまで。

 

すぐ下流に老人ホームがあるので,ため池の改修は急務でしょう。改修中の姿を見られたのは幸運だったのかな。ちょくちょく来れば,構造がもう少し分かりそう。(高速代かかるので当分来ないだろうけどw)

 

梅雨晴れも大山奥池まだ見えず