荒谷池からの帰りは高速代をケチって延々一般道で帰ることにしました。
で,せっかくだからと帰り道に訪問したのがクロボヤ池(場所)
灌漑用アースダム。国土地理院地図やグーグルマップではなぜか「クロバヤ池」と表記されています。クロボヤとは炭焼き場の意味で,ボヤは枝の付いた炭用の枝とのこと。バヤは訛りかな?
実は,この池,先週訪問しようとしてナビが災害通行止めを警告するので断念していました。しかし,もしかしたら徒歩ならいけるかも…と思って,行けるところまで車で行ってみると…
県道80号線を上竹仁の集落に入って進むと,クロボヤ峡と向原方面の分岐地点で,向原方面は通行止めの表示。どうやらクロボヤ峡には行けるようです!
分岐点から500mほどで池横の駐車場に到着。先客がおり,駐車場の隅にテントを張っておられました。流行りのソロキャンプですかね。
この先は天然記念物のシャクナゲの群生地だとか。町を挙げた観光資源のようです。どうりで,近くの福富ダムのダム湖名がしゃくなげ湖なわけだ。
自然保護のため,シャクナゲシーズン(5月)以外は門が閉ざされ,先に進めないようになっています。花よりダムの僕には関係ありませんが(笑)
天端入口はガッチリ閉鎖。有刺鉄線まで! 観光地なので余計に厳重なのでしょう。
天端。草が刈られ,きれいに管理されています。
取水口のスピンドル。一か所しかないのかな?
堤体。こちらもフェンスでガード。道中に下に入れそうな道があったけど,藪シーズンは無理そう。
洪水吐と放水路。わずかに越流中。
水の透明度は高そうです。
放水路は落差工や護床ブロックが設けられ,丁寧なつくりになっています。
ため池改修記念碑がありますが,フェンスの中で読めません!
落ちちゃってる看板。読めない記念碑よりこっちを直してあげて!
なるほど我らが命の水の沼田川の源流近くなんですね。(今度,源流にもいってみよう。)クロボヤ池から流れ出た水は,火打坂川を経て沼田川に合流し,福富ダムに注ぎます。
それにしても時が止まったような静寂の空間。水面波立たず絵画のようです。
ソロキャンプが趣味じゃなくても,一日ここで喧騒を忘れて過ごすのももいいかもしれませんね。
秋彼岸 クロボヤ淵に佇みたり