ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

愛媛6 石手川ダム

石手川ダム場所,訪問日:2022.7.17)

洪水調節・灌漑・上水を担う重力式コンクリートダム

国営ダムならではの記念碑群

堤高87mは愛媛県では3番目に高いダム。堤体は少しカーブしています。

コンジットから放流中

ゆったりとした天端は普通車の離合も可能。

上流側から。中央は予備ゲートのようですが,ダムカードには記載がありません。

多段式取水塔。

左岸に見えるのは艇庫とインクライン

ラジアルゲートの上から減勢工をのぞむ。右奥に見えるのは灌漑用揚水施設。

下流方向。松山市街地まで10kmほどですが,市街地は見えません。

ゲートの操作室。いたってシンプル。

上流方向。松山市の水瓶と言われるダム。この日の貯水率は70%ほど。例年になく早い梅雨明けで貯水率が低く,取水制限をしていたそうですが,先日来の雨で少し回復したようです。

近くで見ると学校のような管理事務所。

堤体下に行くには国道317を1kmほど南下。湧ヶ淵トンネルの手前で左に折れ,川沿いに隘路を進みます。

フェンス越しにコンジット。ここまでしぶきが飛んできます。

2門のラジアルゲート。ゲートはやっぱり赤が似合う。

副ダム。コンジットの水量に比べて維持放流は少な目

天端からも見えた揚水施設。うろうろしていたら職員の方が出てこられたので挨拶。(ちなみに車の転回スペースは1台分ぐらいはあるのですが,職員の車が停まっていたのでまたしても転回困難に!10回以上切り返してようやく脱出…)

天端の横には立派な展望台とちょっとした展示スペース(さすが国営!)。国道脇でトイレもあるので,多くの人が訪れていました。(ダム活は僕ぐらいでしょうけど)

先に訪れた玉川ダムと10kmほどの距離でほぼ同じ時期に竣工された石手川ダム。どちらも洪水対策がきっかけでつくられており,一方で水不足にも悩まされる背景もあり,この地域の水のコントロールの重要さをうかがい知ることができます。