今日のダム活は岡山県中西部を巡りました。
最初は鬼ヶ岳ダム(場所,訪問日:2022.10.23)
岡山と言えば桃太郎。その鬼の伝説のある地です。
洪水調節と灌漑目的の重力式コンクリートダム
堤体真下へは県道35号を矢掛市街から北上し,集落が途切れて間もなくのところから入ります。この看板が目印。
舗装はされていないけど,広場までは普通車でも入れそうな感じ。
ご対面
赤鬼だー!(笑)
デフレクターもしっかり設置。大量の放流にも備えている感じです。
水叩きはフリップバケット式。落下してきた水をスキーのジャンプのように跳ねさせて空気との摩擦で減勢する仕組み。
豪快に放出される維持放流。
フーチングには水色の階段。こちらは青鬼をイメージ?
天端はゲートピラーの部分でクランク。
岡山のダムって毛筆体が多いような。
ゲートピラーは鉄骨づくり。昭和中期ならではの無骨さ。
こちらはダム湖のゴミを引き上げるための装置。初めて見ました。
鬼が岳近辺の渓谷はかつては景勝地だったそうですけど,水没してしまったのだとか。
導流壁も減勢工も至ってシンプル
流から「赤鬼たち」を見る。
点検作業中の職員さん。声をかけるとカードをもらいに来たと思われたのか,「ここはダムカードはないんですよ。」と申し訳なさそうにされた挙句,「パンフレットならありますよ」と
いただきました。降水量が少ない地域の上に,一度降ると洪水になりやすいのでこのダムが造られたのだと,丁寧に説明をしてくださいました。ありがとうございます!
その職員さんに許可を得て管理事務所の敷地から撮らせてもらった右岸からの堤体。
その管理事務所。老朽化が著しい。
職員さん曰く,点検以外でクレストゲートを開けることは滅多になく,最近ではH30の西日本豪雨の時ぐらいだそうで。
開けずに済むのがいいんでしょう。そう思うとこの鬼たちが頼もしい番人のように見えてきました。