この日のダムめぐりの締めは黒谷ダム(場所,訪問日:2022.11.26)
洪水調節と灌漑目的のロックフィルダムです。R429号沿いでアクセス良好です。
(国土地理院航空写真)
黒谷ダムは1931年竣工の灌漑用の黒谷池を改修し,洪水調節機能ももたせて1989年に竣工しました。左が黒岩池(1964年)で右が黒谷ダム(2013年)の画像。黒谷池の下流側に新たにロックフィルの堤体がつくられたことが蛇行する川の位置からも分かります。
ふむふむ。もともとの黒谷池の堤体を少し削りつつも,一部は残しているわけですね。
この日は水位が高めで,元の黒体池の堤体は確認できず。
車も通行可能な天端。国道はかなりの交通量ですが,天端を通る車は殆どありません。
長~い横越流式の洪水吐(左)と放水路(右)。洪水調節を想定して深めにつくられています。
スキーのジャンパーってこんな景色?
取水設備。
紅葉は散ってしまっているけれど,これはこれでいい雰囲気。
椿の花もポツポツ咲き始め,秋から冬へという感じ。
岡山県,好きですよね~こういうの。
ロックフィルの均整の取れた斜面。アースやコンクリにはない美しさがあります。
思わずため息が出ます。
維持放流と放水路の合流地点(左)と減勢工(右)。減勢工はシュートブロック,バッフルピア,エンドシルでしっかり水勢を抑えるようになっています。
ちなみにこちらの「福谷チーズ工房」さんのサイトには西日本豪雨時の黒谷ダムの様子が掲載されています。この濁流を減勢するのに役立ったのではと思われます。
ちなみに堤体は触れる,登れると,何ともフレンドリー!(登っていません)
ダム下は公園として整備されており,ピクニックもできそう。(トイレはありません。)