ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

岡山20 小原池

DamMapsで見ていると,岡山県の中部~北部のダム密度が高いことが分かりますが,そんな中,倉敷市の南,瀬戸大橋の本州側のたもとあたりにポツンと1基のアースダムがあります。
それが小原池です。(訪問日:2022.12.24)

灌漑用アースダム

 

天端は車両は入れません。左岸の山側に駐車可能なスペースあり。

左岸脇の仏様を拝んで散策です。

こじんまりした池。

上流面

堤体上流中央に取水孔。手前の管は水位計かな?

洪水吐と放水路

なぜか中央だけ草が刈られている堤体斜面。下の集落から上り下りするためですかね。

下流の集落。車だと天端からは大回りをする必要があります。

底樋からの出口工(左)と,そこから河川に続く水路(右)

倉敷市南部から玉野市にかかる児島半島には,地図で見るとため池がたくさんあります。たださえ少雨の岡山県において,標高200m前後の山しかない児島半島では,いっそう灌漑用の水源の確保が重要だったと思われます。

DamMapsだけを見ていると,南部にはダムが少ないように見えますが,実際にはむしろ小規模なため池がたくさんあり,車を走らせていると道路沿いにもあちこち池を見ることができます。

ちなみにこの小原池,ダム便覧ではギリギリダム扱いの堤高15mとなっていますが,Q地図では11.7m。Q地図が正しいとするとダム便覧からは消えることになります。

児島を代表するアースダムとしてダム便覧に残っていてほしいですが。