続いてr33を北上,右折して阿新広域農道に入り井原地区の奥,草月ダムへ。(訪問日:2023.2.26)
灌漑用重力式コンクリートダム。
ダムにつながる林道はダートなので,井原集落の奥の少し広い所に車を停めて歩きます。左手に何やら構造物。かつての水路跡でしょうか。
谷底を進む道。大部分は日が当たらず雪がうっすら。そばを流れる川の水音だけが響き,冷えていても気持ちのいいハイキングです。
分水工(左)ろ過装置(右)など林道沿いにはいろいろなものが。
…これは水車の残骸!? かつては水車で水を川からくみ上げて水路に流していたのではないかと思われます。徒歩ダム活はこういう発見の楽しみがあります。
林道入口から10分。グーグルや地理院の地図でダム湖らしくみえるのは草月ダムではなく,「草月貯水池」です。形状は砂防ダムそのもの。取水管のようなものがあるので,一応ここも利水ダムなのでしょうか。
ちなみにこの草月貯水池は国土地理院の航空画像では,1964年時点で確認できます。Q地図では堤高14.9m。おしい!あと10cmでダム便覧掲載でした。
草月貯水池からさらに10分ほど歩くと,この建物が見え,草月ダムに到着です。この建物は倉庫でしょうか?
ゲートレスタイプのシンプルなダム
クレスト部が高くなる天端。岡山ではよく目にします。
取水用のバルブ(左)。樋門操作盤(右)があるので,電動でも開くのかな?
越流部の高欄がコンクリでないのは,ゴミをとるためか?
点検口でしょうね。黄色い所に命綱をかけるのかな。
ダム湖はため池サイズ。水深があるということでしょうか。
ダム下に下りてみます。実にコンパクトなダムです。
落ちそうで落ちない!
橋の下に副ダム
揚水のためのポンプと思われ。掘りごたつのようなつくりになっています。
いたって地味なダムですけど,シンプルかつ機能的でいかにも最近のダム(2000年竣工)。道中も含めて結構楽しめました。