島根のダムめぐり,締めくくりは斐伊川放水路分流堰(訪問日:2023.3.12)
洪水調節機能の可動堰です。
島根半島からは,斐伊川を遡る形でr26に沿っていくと
「斐伊川放水路」を示す標識。この標識の手前に駐車スペースがあります。
記念館の模型。右側の斐伊川がしばしば氾濫を起こしてきたため,左側の神戸川に分流させる水路をつくり,洪水調節するのが放水路の目的。江戸時代から構想はあったものの,財政事情や戦争等で進まず,昭和56年にようやく着工し,平成26年に完成しました。
起伏ゲート5門と制水ゲート(水色)2門をもちます。制水ゲートは両岸の1門ずつに設けせれています。
斐伊川側から見た分流堰。
起伏ゲートに近付いてみました。最初はこのゲートを自然に越流して放水路に流れ込み,本川の流量が500㎥/秒を超えたらゲートを倒し,放水路に本格的に分流させます。
突起はスポイラーで,越流時の振動を低減させる働きがあります。
制水ゲートをアップで。両岸2門だけにあるのは,神戸川に流れ込む量を調節するためだそうです。
画像手前が分流堰,奥に向かって分流させる仕組み。中央のくぼみは沈砂池です。
起伏ゲートぎりぎりから放水路を見る。
放水路左岸側にある記念館。堰カードは(分流堰の画像を撮って見せると)ここでもらえます。係の方が,放水路事業の歴史を丁寧に説明してくださいました。
記念館の屋上から見た放水路。
ここでの堰(ダム)カード,そして以前に訪問時はコロナでカードの配布が中止されていた志津見ダムに帰り道に立ち寄ってカードをもらい,中国地方ダムマニアレインボー認定まで,あと5枚となりました。