ダムのほそ道

広島県内のダムの訪問記録です。

71 大谷(おおだに)池

半日で済ませる近場のダム活,最後は大谷池場所),灌漑用アースダム。

 

ダム便覧によれば四川ダムの北にある大谷ダムとは違い「おおだに」と読むようです。

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国道184号線から県道156→406号と経由。県道の標識には「御調町綾目」とありますが,正しくは「御調町大原」だと思います。

 

f:id:nobee_dam:20210510081955j:plain県道406号に入ってすぐの急カーブの脇に登り口があり,すでに堤体が見えています。山間の池系ダムにしては良アクセスです。

 

f:id:nobee_dam:20210510082034j:plainどこが堤体か分からないほどに草が生えてきています。アースダム訪問の季節としてはギリギリのタイミングかと。(個人的にはアースダム訪問は草木の枯れる冬がベストだと思っています。)

 

左岸側にかろうじて落ち葉の積もる道が見えるのでそこを登ります。

 

f:id:nobee_dam:20210510082009j:plain天端。草のせいで丸みをおびたように見えます。

 

f:id:nobee_dam:20210510082015j:plain県道からすぐだけど秘境感ありあり。枯れすすきが残っているということは,秋冬の間に草刈りがされていない証拠でしょう。

 

f:id:nobee_dam:20210510082040j:plainまさかこれが取水設備? 斜樋を見付けきれなかったので。

f:id:nobee_dam:20210510082028j:plain洪水吐は小さく,洪水吐というより河川の落差工という感じです。少量越流中。

 

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堤体下の放水路。維持放流地点は草深く見られず。

 

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子規ではありませんが「藤の花房みじかければ池の上にもとどかざりけり」の状態

 

全体に人の手があまり加えられていない感じのするため池です。堤体の一部が陥没しているところもあり,豪雨で決壊しないか心配です。

 

夏落ち葉踏み大谷を案じたり

ため池水難事故に思う

香川県丸亀市のため池で,釣りに来ていた父子が水死する痛ましい事故が起きました。

 ため池に落ちると容易に這いあがれないということについて述べた記事がありました。

news.yahoo.co.jp

 ダムめぐりをしていて分かるのは,「ため池」と一口に言ってもその形状・管理状況は様々であること。

 

ため池の形状については農閑期に水位の下がった状態で観察するとよく分かります。

 

かつて椛の木ダムが完全に水を抜いていた時に底に下りてみると,湿った地面は足がめり込むほどブヨブヨしていました。まして,水の中であればたとえ足の届くところであっても足が埋まってしまうでしょう。

f:id:nobee_dam:20210213085256j:plain(椛の木ダムの底 土砂が堆積しており,表面は乾いていても踏むと足がめりこむし,斜面は崩れる。)

 

あえていうなら,洪水吐付近は底が補強のためにコンクリートになっていて比較的浅くなっている池もあり,そこまで泳ぎつけられたら助かる確率が上がるかもしれません。

f:id:nobee_dam:20210511204958j:plain(黒瀬ダムの洪水吐付近 洪水吐手前3mぐらいはコンクリートブロックで平らに固められている。ただしどの池もこうなっているとは限らない。)

 

f:id:nobee_dam:20210511204817j:plain(大久保ダムの洪水吐付近 手前にある洪水吐から2~3mだけは周囲よりも浅くなることが分かる。)

 

記事では「近づかない」ことが最善の策であると述べています。もっともだと思います。しかし,草花の咲く天端,水鳥の遊ぶ池は美しいものです。

 

また危険だからと言ってどこもかしこもフェンスで囲まれてしまうのも悲しいものです。(これまでダムや池で出会った釣り人の中には立入禁止でも構わず釣りをする人もいました。)

  

結局,「想定よりも危険だ」ということを肝に銘じて適度な距離をもって出かけるのがベターなのでしょう。釣りにしてもダム活にしても。

70 梨成大池

続いて市畑大池の隣の梨成大池へ(場所)灌漑用アースダムです。

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市畑大池からは梨成大池の天端まで直通していないので,一旦,市畑大池から南下して,やまなみ街道(尾道道)をくぐって迂回。

未舗装になる入口に車を停めましたが,200mぐらいまではノーマル車でも入れそうでした。

f:id:nobee_dam:20210509212328j:plain道中,折れた枝にキノコが群生しているのを発見。カワウソタケらしい。こういうのを見付けて帰って調べるのもダム活の楽しみの一つ。

 

それにしても自転車で進入したのは失敗。かなりの凹凸がある上,間もなく上り坂になるので単なるお荷物になってしまいました。マウンテンバイクならよいかも。

f:id:nobee_dam:20210509205407j:plain途中分かれ道があります。左が天端,右が堤体下に向かう道です。

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ダートコースを登ること約1キロ。石碑が見えたら天端右岸です。

f:id:nobee_dam:20210509205526j:plain短い天端。向こうの左岸は行き止まりです。予想外にすっきりした様子。

 

f:id:nobee_dam:20210509205650j:plainさすが隣同士だけあって見た目の風景は市畑大池によく似ています。左奥で市畑大池の下流とつながっています。

 

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斜樋は見当たらず(どこかにあったかもしれませんが),例によって階段状の取水栓がありました。ここは手で栓が開けられました(もちろん戻しておきました)。各蓋は鎖でつながっていて引っ張れば一度に開けることもできるようです。

 

f:id:nobee_dam:20210509210119j:plain上流側斜面。市畑のようなハニカム模様ではありません。

 

f:id:nobee_dam:20210509210214j:plain洪水吐は高い導流壁が特徴。市畑からの放流で一気に水かさが増えることもあるのかもしれません。

 

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洪水吐からの放水路。落石が多く下の方は草も生えています。これが積もったら災害級の洪水時は心配です。(ダム便覧には相当な濁流が流れる様子を撮影した画像がありました。)

 

f:id:nobee_dam:20210509210631j:plain藪化の兆候のある堤体斜面。周りの木々からはハルゼミの声。

 

f:id:nobee_dam:20210509210803j:plain堤体下に回ってみました。草いきれが立ち込めます。

 

f:id:nobee_dam:20210509211119j:plain維持放流は堤体真下に一旦姿を見せた後

f:id:nobee_dam:20210509211224j:plainもう一度地中を通って放出されます。おそらく地盤の問題などがあってこのような構造にしたのではないかと推測しています。

 

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維持放流と放水路の合流地点。その先は結構急な川になっています。

その川の水音を聞きつつ帰りも自転車を押して下りることに。パンクしてなきゃいいけど…

 

チャリを曳く梨成の道 草いきれ

69 市畑大池

本県もコロナの第4波の影響を受け,集中対策期間に。長距離・長時間となるとそれだけトイレや食料調達にコンビニ等に寄る機会が増えるので,今回は近場で午前中にサクッと行きます。

 

尾道の市畑大池(場所)灌漑用ロックフィル(アース?)ダム。

f:id:nobee_dam:20210509145701j:plain国道184号から池の南西側に近付くルートでアクセス。

途中,道が分からなくなり(ナビにも出てこない小さな路地があり)たまたま農作業に向かうとおぼしき地元の高齢女性に会ったので尋ねてみるも,「そんな池知らないねぇ」と何とも心もとない答え。

とりあえず,「こっちに行ったらあるかも」と言われた方向に進み,少し道が広くなっている画像の辺りで車を停めて,ここからは携帯のGPSを頼りに自転車で。

 

f:id:nobee_dam:20210509145707j:plain何とか池の上流側に到達。地図上は右岸側の方が近道ですが,御覧のような泥んこダートコースなのでお勧めできません。(チャリ役に立たず。)

 

f:id:nobee_dam:20210509145713j:plainチャリを押して歩くこと10分で天端に到達。

 

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天端から下流方向に見えているのが隣の梨成大池。見えているのに梨成大池の天端へは道がつながっていません。

 

f:id:nobee_dam:20210509145725j:plain池の眺め。画面左の奥の方に池は広がっています。

 

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上流側堤体ハニカム模様のコンクリートブロックで覆われています。

 

f:id:nobee_dam:20210509145752j:plain堤体斜面。ダム便覧にある通り,こうしてみるとアースダムですが…

f:id:nobee_dam:20210509145757j:plain別方向から見ると,あれ?ロックフィル?

f:id:nobee_dam:20210509145834j:plain望遠で拡大。上の部分も下の部分もロックフィルだと思うけど…どうなん?

 

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洪水吐とその導水路。かなり水位が下がっていて,干からびています。

 

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斜樋小屋です。現在は使われていないもよう。(バーが取り外されています。)

 

f:id:nobee_dam:20210509145851j:plain割れたドアから覗くとスピンドルだけが残っていました。

 

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代わりに取水していたのはこれまでのため池でも見た階段状の取水孔。ここは蓋がありません。見える限り一番下の孔から水がゴォーという音とともに吸い込まれていました。操作の必要がないので管理は楽かもしれません。

 

f:id:nobee_dam:20210509145807j:plain堤体下から見上げてみました。手前は藪で近付けません。

 

f:id:nobee_dam:20210509145812j:plain堤体下にあった建物。揚水施設? 音がしないので現在は使われていないのかしら?

 

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「キケン」って何が? と思って庇を見ると巨大なスズメバチの巣の跡。(キケンはこれのことじゃないと思うけど。)蜂のシーズンは近付かない方がよさそうです。

 

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洪水吐からの導水路出口(左)と,梨成大池への接続部分(右)。二つの池は市畑が上流,梨成が下流という関係でつながっていることが分かりました。

導水路の壁の色の変化や接続部の土が乾いていないことから,増水するとこの辺りは水に浸かってしまうことが分かります。だから導流壁がこんなに高いんですね。

 

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帰りは池の左岸側を回り,こんなのどかなブドウ畑の中を通って戻りました。ブドウ畑の西側から左岸にアプローチする方が,一見遠回りに見えても道の状況的にはよいと思いました。

 

そういえば尾道って実はブドウの産地だったりするんですよね。市畑大池も少なからず貢献しているということでしょう。地元のお婆さんには知られずとも(笑)

 

人知れず 市畑結ぶ葡萄の花

68 雨木池

続いては,服部ダムの上流に当たる雨木池(場所

f:id:nobee_dam:20210508112509j:plain灌漑用アースダムです。

 

f:id:nobee_dam:20210508112503j:plain県道419号から少し西の山手に入ったところにあり,棚田が広がるとても静かな池。

 

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車両も通れる天端。この奥の集落の方々が使う生活道路のようで,時々車が通ります。

 

f:id:nobee_dam:20210508112417j:plainよく見かけるタイプの洪水吐。

 

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導水路の下流部分には,導流路をまたぐように水路が設けられています。

f:id:nobee_dam:20210508112424j:plain上流側。斜樋が天端側に設置されているのは小野池以来(落書きはありませんけどw)。池の右岸左岸とも道路になっていてあまり場所がないせいでしょうか。

 

この池はとてものどか。天端の草花やそこに集まる昆虫に"写真マニア"ならずとも思わずカメラを向けたくなります。

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f:id:nobee_dam:20210508112513j:plain右岸の道路を挟んですぐ隣にも小さな池がありました。雨木池とつながっているのかどうかは不明。

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その隣の池に見られた等間隔に穴の開いた構造物。取水孔かもしれません。もしや,西明池で見たのもこれだったのか?

 

f:id:nobee_dam:20210508112532j:plain堤体下におりてみます。

 

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堤体下右岸寄りには斜樋からの取水の送水を調節するコックがありました。蓋開けっぱなし,操作棒を差しっぱなしにしてますけど…。また,中央部の蓋の下には維持放流の出口が見られました。

 

f:id:nobee_dam:20210508112613j:plain池の水はすぐ下流の田畑を潤しながら,服部大池へと続きます。

 

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ダム便覧では昭和62年竣工となっていますが,この石碑では昭和廿五(25)年と刻まれているように読めます。昭和25年に築造されたものを改修したのが昭和62年ということですかね。

小さなため池ですが,小奇麗で癒されるスポットです。頭痛もすっかり治まり,来てよかったなと思わせてくれるため池でした。

 

雨木池の草地に座りて麦茶注ぐ

67 鈴池

今日は朝から片頭痛。首コリのせいです。連休ともなるとつい朝寝してしまい,僕の場合7時間以上寝ると首コリ+片頭痛になるという悲しい宿命があります。

 

ダム活は諦めていましたが,午後になって回復。比較的午後からでも行きやすいところを訪問しました。

 

まず鈴池(場所

f:id:nobee_dam:20210507141457j:plainこちら松永ダム服部ダムと同様に,ゴルフ練習場と一体化した灌漑用アースダムです。

 

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画面左の駐車場と練習場(ショットを放つ場所)が実際には天端です。松永ダムと違って,ゴルフ客でないと入れないつくりになっているので断念。この画像の位置は実際にはゆるやかに傾斜している堤体です。

 

f:id:nobee_dam:20210507141504j:plain道路を外れると急勾配になります。ただ,斜めに降りる道(徒歩のみ)があって

f:id:nobee_dam:20210507141510j:plain下まで降りて見上げるとこんな感じ。言われなければ堤体だと気付かない雰囲気です。

 

f:id:nobee_dam:20210507141516j:plain堤体下まで降りると維持放流の出口工がありました。

 

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右岸側には洪水吐からの導流路の水たまり。濁った水が溜まっています。

 

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駐車場隅に沿革を刻んだ碑。最初のため池は1660年~70年ごろ築造されたとあります。芦田川を挟んで北側にある服部ダムとほぼ同時期です。当時,大規模な開墾がされたと考えられます。

 

f:id:nobee_dam:20210507141434j:plain遠めに上流側を撮ってみました。練習場の50cmぐらい下から堤体の一部が見えます。連休中なので練習場は満席のようです。

 

f:id:nobee_dam:20210507141428j:plain洪水吐。ごくごくありふれた形。池は濃いグリーンです。

 

f:id:nobee_dam:20210507141440j:plainあえていうならこの補修された部分が異様に白い。ひび割れにくいようにコーティングしていると思われます。

 

f:id:nobee_dam:20210507141445j:plain斜樋の操作管はコンクリよりやや高めに取り付けてあります。

 

f:id:nobee_dam:20210507142931j:plain下流方向はみっしりと木々に覆われて見通せません。緑の濃さに夏のきざしを感じます。

 

写真を撮っていたらゴルフ場のスタッフたちが何やらこちらを見てコソコソ言っています。

 怪訝な顔して「…写真マニアじゃろ…」みたいな声が聞こえてきました。

 残念。「写真マニア」ではありません。「ダムマニア」です。いや,「マニア」というほど詳しくないな。県内のダムしかまわってないし。「ダム好き」ぐらいか。

そういうあなたたちも「ゴルフマニア」じゃないですか。あれ? それは「ゴルファー」って言うか。そしたら僕は「ダマー」? 「ダミスト」?

 

鈴池のグリーンを包む夏木立

ゴルファーも僕もねらったのは「グリーン」です。 

12② 八日谷ダム(再)山南浄水場跡編

沼隈地区をめぐっての帰り道,八日谷ダムを再訪しました。

 

初回訪問時の記事はコチラ

 

前回(2020年10月)は堤体が藪と化して失望して早々に切り上げた記憶があります。あれから,グーグルの航空写真や国土地理院の地図などを見ていると,どうやら下流側に入り込む道があることに気付きました。(国土地理院地図は,一般的な地図には表示されない登山道なども記載されているので便利です。

 

藪と化した堤体のその後の様子見も兼ねて立ち寄りました。

 

f:id:nobee_dam:20210506080252j:plain堤体は…相変わらず藪でした…

 

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さて,地図で見付けた下流側に入り込む道に入ってみます。未舗装で,このあとがれき道となるため徒歩で向かいます。

 

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がれき道の奥に現れたのは…揚水施設でしょうか? 

 

f:id:nobee_dam:20210506080153j:plainこの廃墟感。まるでバイオハザードの世界です。

 

f:id:nobee_dam:20210506080159j:plain割れた窓ガラスからこわごわのぞき込んでみると…あの玉網は何に使うの?

 

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施設の裏側では水音が。やはり灌漑用に送水するための施設とみられます。

 

f:id:nobee_dam:20210506080149j:plain古風な水路。こちらは使われている感じはしません。

 

f:id:nobee_dam:20210506080225j:plainこちらは堤体真下の維持放流だと思われます。なかなか立派な馬蹄形トンネル。

 

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その先は「山南浄水場」の跡地と思われる区域。立入禁止のフェンスはありますが,開いてますよ! この奥に行けば堤体真下だと思います。

 

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しかし,立入禁止だからというよりも,ケルベロスとか出てきそうで入る気がしません。

 

気分を変えて,前回撮影しなかった上流側をまわってみます。

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記念碑やここから奥に続く平家谷の観光案内板など。

記念碑には初代沼隈町長が「万難を排して」,二代目町長が「傾倒幾多の困難を克服」「挙町一致の協力」で完成したと刻まれています。ここまでアピールするのも珍しいです。

そんなに大切なダムだったらなおさらきちんと堤体の管理を!!

 

と言いたいところですが,沼隈町は2005年に福山市と合併したのでした。当時の町長さんがこのダムを見たらどんな思いになるでしょうか。。。

 

f:id:nobee_dam:20210506080327j:plain意外にもインレット部は容易に見ることができます。

 

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川が道路をくぐって流れ込み,貯水池へ続きます。あまり流れはなくよどんでいました。

 

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…と観察していると何やら流木の枝に…カメです!

ミシシッピアカミミガメというカメで国の緊急対策外来種に指定されています。

小さいうちは「ミドリガメ」と呼ばれ,昭和時代は縁日などでも出回っていたこともあり,ペットとして飼うことが多かったそうですが,大きくなると狂暴化するため飼育放棄されて殖えてしまったみたいです。

 

そういえば灰塚ダムでは外来種の魚をどんどん釣って駆除しようみたいなことをしていましたね。

 

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平家伝説の残る谷に静かに水をたたえる八日谷ダム。良くも悪くも人の営みを映し出しているような気がします。

 

八日谷 無常の果てに草茂る