ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

2020-01-01から1年間の記事一覧

40 王泊(おうどまり)ダム

2020年ダム納め,最後は温井ダムから8キロほど上流の王泊ダム。(場所) 国内で初めてダムの本格的な嵩上げ工事をしたという発電用の重力式コンクリートダムです。 「王泊」なんて由来のありそうな名前ですが,どうなんでしょう。(江田島市南部には安徳天…

39 温井ダム②(下流とカレー編)

2020年ダム納め 温井ダムの続きです。 堤体下への進入路の入口は天端右岸から3キロほど下る必要があります。(場所) 進入路を進んでいると,堰堤のような構造物が見えてきました。中国電力滝本発電所の滝本ダムです。堤高が15mに満たないため県の公式ペー…

39 温井(ぬくい)ダム①(ダム霧中編)

広島県内も感染が急拡大してきています。 もともとダム活は人に会うことがほとんどないのですが,さらに人の少なそうな平日をねらって2020年のダム納めに行ってきました。 広島県民ならダムファンでなくとも知っている温井ダム(場所) 県内唯一のアーチダム…

38 田房(たぶさ)ダム

散髪の予約時間まで残り40分でやってきたダム,田房ダム(場所) 工業・上水用の重力式コンクリートダムです。 このダム,一応堤高15mあるんですが,ダム便覧で紹介されていないんですよね。なぜだろう? 八本松グリーンタウンという住宅団地の奥にあります…

37 小野(この)ダム(小野池)

福富ダムを見終えて散髪まであと2時間。いいペースです。 そのまま県道33号を西へ進み,やってきたのが小野池(場所)灌漑用アースダムです。 着いてみると,水位を下げて2年半前の豪雨災害の復旧工事中。災害で水路が壊れ,下流の農家はようやく今年から…

36 福富ダム

散髪前のダムめぐり,2基目は福富ダム(場所) 洪水調節,不特定用水,上水用の重力式コンクリートダムです。 このダムは我が町を流れる沼田川本流の源流近くに位置する唯一のダムであり,ここの水が自宅の蛇口につながっていると思うと親しみがわきます。 …

35 大久保ダム

なじみの散髪屋があって,車で1時間弱の距離にあるのですが気分転換に切りに行っています。 この日も予約を入れたら13時しかとれませんでした。 何とか午前中に回れるダムをいくつかピックアップ。 では,予約の時間まで行くぞ! 大久保ダム(場所)灌漑用…

34 国兼ダム(国兼池)

12月上旬の県北ダムめぐりですが,この日は沓ヶ原・高暮ダムで終わりにする予定でした。 が 道の駅「たかの」で地元食材を使ったトロトロのオムライスと温かなスープをいただいていたら,元気が出てきて少し回り道してもう1基いくことにしました。 灌漑用ア…

33 高暮(こうぼ)ダム

本格的な冬の到来を前にした県北ダムめぐり。2基目は高暮ダム(場所)です。 一山超えれば島根県という中国山地の山深いところにあるダム。 ダムに向かう唯一のルート県道456号はかなりの「険道」という情報を得ていたので覚悟しましたが,沓ヶ原ダムから直…

32 沓ヶ原ダム

今週からえらい寒くなりましたね。県北は積雪があるそうです。 で,そんな予報を前々からつかんでいたので,雪降る前に県北のダムを訪れておきました。先週の記録です。 その1基目沓ヶ原ダム(場所) 戦前(戦時中)につくられた発電用重力式コンクリートダ…

31 神田ダム(神田大池)

ダム銀座をまわったことだし,今日はこれで帰ろう・・・と思ったのですが,時計を見ると14時半。帰り道にすこし遠回りをすれば,近場だけどまだ行っていなかったダムがあります。 しかし,日の陰るのが早いこの時期は15時を過ぎると,スマホでの撮影が難しく…

30 目谷ダム

ダム銀座の最後は目谷ダム(場所)国営広島中部台地農地開発事業によってつくられた灌漑用のロックフィルダム。 この事業は,そもそも大規模で生産性の高い農業のモデルとして,昭和52年~平成9年にかけて行われたもので,世羅台地の林野を開拓し,果樹園な…

29 京丸ダム

ダム銀座3基目は世羅中央部にある京丸ダム(場所)堤高25.5mのこじんまりとした灌漑用重力式コンクリートダム。 県道沿いにあって駐車スペースもあり,小規模ながらも平成生まれダムらしく整備されています。 ダム湖(香竜湖)は,二つの川が合流する形にな…

28 三川ダム

ダム銀座訪問の2基目は世羅台地の南東部に位置する三川ダム(場所)灌漑・上水・工業用水といった多目的の重力式コンクリートダムです。 ダム巡りをはじめるきっかけとなった八田原ダムの上流にあたります。 地図で見ると,三川ダムと八田原ダムはかなり近…

27 山田川ダム

えみきの爺さん(の切り株)に別れを告げ,国道184号を南下。いよいよ広島のダム銀座(勝手に命名)に向かいます。 その1基目は山田川ダム(場所)洪水調節・河川維持・上水目的の重力式コンクリートダム 管理事務所の入口。「関係者以外立入禁止」といって…

26 灰塚ダム②(えみきの爺さん編)

灰塚ダムの次のダムに向かう前に立ち寄ったところがありまして。 きっかけは堤体内の展示の中にあった1枚の写真。 ダムの底に水没する場所にあった,樹齢400年以上と言われるムクノキ(地元では「えみきの爺」さんと呼ばれている)。(写真は水没前) ダム…

26 灰塚ダム①(堤体編)

今日はひろ君(*息子中2)が三次で部活の試合。僕は,部員たちを試合会場に送る配車担当だったので,早朝からひろ君とその仲間を三次まで送りました。先生や他の親御さんに挨拶をして・・・ の 「では私はこれで。」 他の保護者 「え,のびぃさんせっかく…

25 藤尾ダム

福山北部のダム巡り。この日最後に訪れたのが藤尾ダム(場所) 農業用と洪水調節用を兼ねたロックフィルダム 実はここに来るのは当初断念しかけていました。 というのも大谷ダムから山越えをして上流からアクセスするのが近いと思ったのですが,ナビを設定し…

24 大谷ダム(大谷池)

四川ダムの次に目指したのは,直線距離でわずか1キロ上流の大谷ダム(大谷池)(場所)大正5年にもとのため池が造られた農業用アースダムです。堤体はなかなか急勾配。 まず,ここは四川ダムからすぐ近くなのですが,車一台ようやく通れる狭い道を登らねば…

23 四川(しかわ)ダム

福山北部ダムめぐり2基目は四川ダム(場所) 洪水調節と河川維持を目的とした重力式コンクリートダムです。 下流側からアクセスする途中に井伏鱒二の碑が。県道21号を左折してダムに向かいますが,直進してしばらく行くと生家があるらしい。(現在も親族が…

22 服部ダム(服部大池)

11月最後の日曜日。約3週間ぶりのダム活です。 福山北部の4つのダムをめぐりました。順にぼちぼち書いていきます。 この日最初に尋ねたのは服部ダム(服部大池)場所 国道486号からわりとよいアクセスです。 堤高15m(ぎりぎり「ダム」扱い!) 農業用のア…

21 吉田ダム(吉田大池)

さて,野間川ダムで元気を回復したので,近くにある吉田ダムに向かいました。(場所) 広島県の公式サイトには「ダム」として載っているのに,なぜかダム協会のダム便覧には掲載されていない,農業用アースダムです。(逆はたくさんあるのに) 昭和30年にで…

20 野間川ダム

昨日の江田島行きがどうも消化不良だったので,本日は比較的近場で再チャレンジ。 近場だけど,行ってなかったというか,「とっておいた」野間川ダム(場所)です。ドラクエに出てきたヒババンゴともグラディウスに出てきたモアイともいえる顔つき。(ファミ…

19 三高ダム(苦労してたどり着いたのに…)

近場のダムは行き尽くしてしまって,遠出をしなければならなくなってきました。 今日は先週の呉からさらに足を延ばして江田島の三高ダム(場所)へ。 結論からいいますと,いろいろ想定外のことでくたびれた割に消化不良でした。 まず大変だったのはアクセス…

18 黒瀬ダム

この日最後に訪れたのは黒瀬ダム(場所) 農業用のロックフィルダムです。 小さいながらも駐車場があり,周辺は整備されています。 小規模なダムながら解説が丁寧です。 水抜きのあとなのか,かなり水位が下がっていて,洪水吐の手前まで干上がっています。 …

17 二級ダム

次に訪れたのは黒瀬川の二級峡にある二級ダム(場所) 工業用水,発電用の重力式コンクリートダム。 戦時中に呉の海軍工廠への上水と発電を目的につくられたということ。 実は過去に仕事の関係で呉市には4年ほど住んでいたのですが,二級峡には一度も行った…

16 野呂川ダム

爽やかな秋晴れ。ダム日和です(笑) もともと三密を避ける出掛け先として八田原ダムを訪れたのがきっかけで,長く住んでいるのに知らなかった県内のダム巡りをはじめました。 とりあえず広島県の公式WEBページに掲載されているダム(コチラ)60基あまり…

15 千丈ヶ原(せんじょうがはら)ダム

今日は出先で仕事が早く終わったので,半休をとり,帰りしな近くのダムに寄り道してみました。(というか,最近,出かけた先にダムがないか探している自分がいる・・・) 広島空港近くにある灌漑用ロックフィルダムの千丈ヶ原ダム(場所)です。 ちょうど日…

14 光林寺ダム

沼隈地区3ダムの最後は光林寺ダム(場所)です。 農業用アースダム。きれいに草が刈られた2段階の堤体の中央に白い階段。八日谷ダムが草ぼうぼうで「ダムとは思えない」状態だったのに比べると,「ダム」を通り越して現代アートみたいです。 白い導水路に…

13 熊野ダム

続いては熊野ダム(場所)です。 沼隈地区では最も古い(大正時代に竣工),上水用と灌漑用を兼ねたアースダム(堤体が土でできているダム)です。 実は,ダムめぐりをはじめていアースダムを見るのは初めてです!ここに来る前に八日谷ダムの惨状を見ていた…