昨日の江田島行きがどうも消化不良だったので,本日は比較的近場で再チャレンジ。
近場だけど,行ってなかったというか,「とっておいた」野間川ダム(場所)です。
ドラクエに出てきたヒババンゴともグラディウスに出てきたモアイともいえる顔つき。(ファミコン世代の方なら分かっていただけるでしょうか。いずれも厄介な敵でした。)
ダム湖はその名も「栗」と書いて「マロン」! できて10年も経たないダムです。竣工当時このキラキラネームが付けられたことにダムファンはざわついたようです。
どうして栗なのかいわれが解説してあります。「宇根山の栗」という上流の宇根山に伝わる民話によっているようです。
洪水調節と一部上水用も兼ねた重力式コンクリートダムです。
天端入口の石柱は広島・山口地方に多い花崗岩製。褐色系のアルカリ長石を多く含む石材を使っていると思われ,こんなところにも「栗」へのこだわりが感じられます。
駐車場は大型バスも止められるように整備されています。(しかし周辺にダム以外何もありませんが・・・)お昼近くでしたが僕以外に誰もいませんでした。
栗推しのわりに近くで栗商品を売っているわけでもなさそうです。
当初は観光スポットになることを想定して整備したのでしょうか? 今はコロナのせいで少ないだけ?
天端入口には鎖が。もしやまたしても立入禁止?(書いてないけど)
そこで管理事務所を訪ねました。
そう,冒頭「とっておいた」というのは,コロナの影響で県内では10月いっぱいダムカードの配付が中止されていたのですが,カード配付再開する11月まで「とっておいた」のです。
インターホンで事務所の方を呼んでダムカードとパンフをゲット。
ついでに聞いてみました。
の 「あのう。天端は入れないんですか?」
事 「そうですね。一応,入らないようにしてるんです。」
の 「そうですか・・・。あの,写真を撮りたいだけなんですが,すぐ戻るんで・・・」
事 「うーん・・・そのぐらいなら。気を付けてくださいね。」
ラッキー!!!
ダメもとで聞いてみてよかった。
てなわけで,天端からのぞむ減勢工。オリフィスからサラサラと放水中。
上流側マロン湖。右岸の山の向こう側がゴルフ場になっていて,時々ゴルファーたちの声が聞こえてきます。
下流方向。川がすぐにカーブしていてその先が見えません。堤体下に行く道が見えます。
右岸から。南側が山で堤体が東向きなので,お昼には山の影が映りこんでしまいます。もう少し早く来ればよかった。
下流側に少し下って堤体下にアプローチしてみます。100mぐらい手前で立入禁止。
フェンスギリギリより少し前(下流)の方が正面からの撮影には向いています。
周辺にドングリはたくさん落ちていましたが,栗は・・・???
流れる水が魚の鱗のようです。
秋の山の空気と静かなせせらぎで,昨日の疲れが癒されるひとときでした。