狭山池①(日本最古のダム)からの続きです。
天端から堤体下に来てみました。
狭山池の堤体全景を下側から見るのはほぼ不可能。一応これがいろいろ歩き回って下から天端までの斜面をおさめた一枚。
なぜなら平成のダム化工事と共に建設された狭山池博物館が堤体斜面に割り込む形で建てられているからです。
位置関係はこんな感じ。天端から博物館に直接移動できるようになっています。(国土地理院航空画像より)
コンクリート打ちっぱなしのモダンなつくりの博物館。美術館みたいですね。
ダムカードもここでもらえます。
博物館の入口へは定時に水が滝のように流れ落ちる通路があったり
吹き抜けの空間があったり、無料のため池資料館とは思えない洗練されたデザイン。(ちなみに設計は建築家の安藤忠雄氏)
館内に入るとまず切り出した旧堤体の一部がドーンと目に飛び込んできます。(竣工した飛鳥時代以来の嵩上げの経緯が視覚的に分かる貴重な展示!)
時代ごとの土木技術の解説とともに、出土した樋や昭和初期の旧給水施設などが保存・展示され、思っていたより見ごたえありました。
飛鳥時代につくられ、それから何度も嵩上げや改修を重ねて今日も使われている狭山池。博物館でその歴史に触れて再び池を見るとまた感慨もひとしお。
はるばる来た甲斐があったと思える池でした。