ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

近畿4 狭山池(大阪府)①(日本最古のダム編)

私用で河内長野に行くことがありまして、せっかくなので(というかこちらも目的の一つ)途中下車して狭山市にある狭山池を訪問しました。(2024.3.10訪問)

なんばから南海高野線大阪狭山市駅で下車。一つ手前に「狭山」という駅があって紛らわしいけど、こちらが最寄り駅。

駅から池に向かう途中にあったマンホール。そうそう。今回の目玉は…

飛鳥時代に最初の池が造られた現存する最古のダム!(看板は「ため池」ですが、現存最古のため池は奈良県の蛙股池とされているので、ダムとして最古というのが正確です。)
洪水調節・河川維持目的(かつては灌漑目的)のアースダムです。

10分ほどで池に到着。一見普通の池でも、ここが1400年の歴史をもつ池かと思うと感慨深い。

天端。池の周りは遊歩道が整備され、晴天の休日とあって多くの方が散歩やジョギングをされていました。

レトロなデザインの給水施設。大正から昭和にかけての改修時に設けられたものを、同じデザインで平成のダム化工事の際に造り直したもの。当初のものはそばの博物館に展示されている。

この池は洪水吐が東西2箇所あり、これは東側の洪水吐。東除川につながっている。

上流面。ダム化改修工事の際に、この下から飛鳥時代の樋が出土している。すごいすごい!

インレット部からの眺め。高層マンションが立ち並ぶ。当初はどんな風景だったのだろう。

2.9kmの外周をいろいろ写真を撮りながらゆっくり歩きました。(本当に大勢の人が歩いたり走ったりしていたので、人が映りこまないように撮るのが難しい!)

こちらは西側の洪水吐。半円状につくられています。

こちらは放流の設備。普段は維持放流をしつつ緊急時には放流量を調節するようです。

洪水吐からの導水路と利水放流設備。このまま西除川につながっていきます。

天端や遊歩道には桜並木があり、花の季節に来たらさぞ美しいことでしょう。(もっとすごい人だろうな…)

天端のベンチでちょっと休憩して、堤体下及び博物館を訪ねてみます。へ続く。