中国地方ダムマニアコンプリート認定のためには、隠岐諸島の2基を訪れる必要がありまして、ついにこの連休を利用して、隠岐諸島のダムめぐりを決行しました。
まず、目指したのは西ノ島の美田ダム(2024.4.27訪問)
洪水調節・河川維持・上水目的の重力式コンクリートダムです。
松江市北東部の七類港から、フェリー「くにが」で2時間半。
GW初日で2等船室(一番安い)はほぼ満員。何とかごろ寝スペースを確保。
西ノ島別府港に上陸し、ここからはレンタルの電動アシスト自転車。予約時刻前なら無料でキャンセル可能なので天候を見ながらの利用ができます。今日は晴れてヨカッタ。(雨なら路線バス+徒歩のつもりでした)
港から15分ほどで天端に到着。御多分に洩れず天端まではかなりの上り坂なので電動アシスト付きで助かりました。4時間2200円とお高めですけどその価値はあります。
石碑タイプと岩タイプと両方に刻まれているのは珍しい。しかも微妙に字体が違う。
上流面。クレスト2門のこぢんまりした印象。
堤高(26.8m)の割に「襟」が高い。
サイレンも備えた水位計測設備。新緑に真っ赤なスピーカーが映える。
ダム湖周辺にはクマバチが繁殖期なのか大量に飛んでいました。おとなしい蜂とはいえ、ヴーンという羽音が近づくと結構ビビります。
上流壁面下の点検艇。水位に応じて桟橋が上下する仕組み。
オリフィスの流出口。あと少しで越流しそう。
そういえばこの時代はまだ導流壁が真っすぐでした。右岸側の草の生えた空き地にはかつて浄水場があったようです。
いったんR485まで下りて、ダム下に向かいます。こんな道を進んでいくと何やら視線を感じ、ふと横を見ると…
ウ…ウシだ~~~!西ノ島は食肉用の黒毛和牛の牧畜が盛んとのこと。(一応、電気柵がしてあるのでこちらには飛び出してこないでしょうが。。。)
重力式ダムは正面もいいけど、個人的にはこの角度で見るのが好き。
赤い点検用梯子がなんだかアーティスティック。
日本初のゲートレスダム(鳥取県の百谷ダム)が1973年。この美田ダムは1978年。ゲートレスダムのはしりのころですね。
ダムカードは、休日は島前集合庁舎の守衛室で写真を見せるともらえます。(守衛さん、まだ画像表示されていないのにくれたけど)
6時間かけてやってきた西ノ島の美田ダム。せっかくなのでフェリーの時間まで、自転車でいろいろ周ってみました。
島で出会ったお店の方々は、「美田ダムのために来た」というと「へ?」という顔をされます。ま、普通の観光客はダム目当てでこの島に来ないでしょうからね。
さて、夕方のフェリーで隠岐の島に向かっているとイルカの群れに出逢いました。期せずしてイルカウォッチングもできてラッキー!(うまく撮れませんでしたが)