ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

広島101 番田池

ダム便覧未掲載ダムの発掘。柚の木池の次は、福山市神村町にある番田池(2024.2.11訪問)

堤高20.4mの灌漑用アースダム(R2 特定農業用ため池指定)
Q地図では竣工年不明となっていますが、国土地理院の航空写真では、1947年の段階で存在を確認できます。

R2赤坂バイパスを神村西ICで下りてすぐ。テニスコートを奥に進むと

そのまま天端になります。

一周200mほどの小さな池。

一応点検用ボートがあるみたい。

この上流面に限らず全面コンクリになっています。

階段状の取水孔。これがあるということは現役稼働中ですね。

小さくて細い洪水吐と放水路。この規模の池ならこれで足りるということか。

天端からの眺め。眼下すぐに赤坂バイパス。見にくいですがトラック駐車場の向こう側にも小さな池があります。

洪水吐からの放水路。小さいながらもバッフルピアが設けてありました。

国土地理院の航空写真を見ると、1980年代にバイパスができるまでは、池のすぐ前まで段々畑(または棚田)があったようです。バイパスができた際に、池の前のこの道路も整備され、堤体が途中でカットされたような形になったと思われます。

バイパスを行き交う車の音が絶えず響いています。往時はきっとのどかな風景が広がっていたのでしょう。