庄原市の扇谷池を訪問。(訪問日:2022.1.9)場所灌漑用アースダムです。
国道432号沿いのスペースに車を停めて田畑の中を1キロほど歩きました。
ここまでは普通車でも入って来られる道です。まずは堤体を目指します。
害獣防止柵を開け閉めして入ります。
柵の中に入るとすぐに分水工。維持放流からの分水のようです。
ほどなく堤体下に到着。結構大きいですねえ。
それもそのはず。堤体は道を挟んで三段構造になっています。
最下段の底樋からの維持放流。
轍に沿って進むと道は一旦堤体を離れ,墓地の横を通り抜け上りに。その先は…
洪水吐です。池にしてはかなり立派ですね。
洪水吐上の天端っぽい通路。(カギはなく馬蹄形の金具が通してあるだけ)
こりゃ洪水吐というより普通の越流式コンクリートダムでは。
通路の先端にあった船の舵のようなこのバルブはいったい?
取水設備ではなさそうですが…(あとで謎が解けます。)
さて,その先に道に進むと先ほどの堤体の上流面が見えてきます。
コンクリートブロックで補強されています。なだらか。
右岸にある斜樋。
これ一本で開けるバルブの数を変えられるようです。農閑期だからか全閉でした。
そして天端です。正月の雪が残っています。
池はほぼ満水。僕の気配で鳥たちが一斉に飛び立ちました。
下流方向。最初に堤体を撮影した轍の所から直接登ることも可能です。
洪水吐の反対側に行くために一旦市道に戻り,小橋を渡った先のゴミステーションの所から舗装された小道を登ります。
すると洪水吐の右岸側に到着。
洪水吐を下から見ると…
オリフィスっぽいものが! 水色のバルブはここからの放流操作用の設備でした。
ちなみに,減勢池の水は凍っていますΣ(゚Д゚)
おお~副ダムまである。
堤体(奥)と洪水吐(手前)の位置関係。観光地の見学ルートのように歩きながらいろいろ見えてくるところが面白い。
洪水吐右岸側にある記念碑。高さ65尺(約19.7m)とあり,ダム便覧の17.5mと結構差があります???
洪水吐右岸は公園になっています。
椿は今が見ごろのはずですが,終わりかけのようで。かわって梅がちらほら咲き始めていました。県北だけど,ここは温かいのかな?
あちこち歩き回って真冬なのに汗だくになり,車で着替えたほど。しかし見所満載で楽しいため池でした!
双六のコマとなりたる扇谷
ダム便覧掲載の県内ダム全踏破まであと3基