ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

島根35 銚子ダム(隠岐の島)①堤体上編

隠岐諸島のダムめぐり、2日目は隠岐の島の銚子ダムへ。(2024.4.28訪問)

洪水調節・河川維持・上水目的の重力式コンクリートダムです。

隠岐一畑交通の営業所からピンクの可愛らしい路線バスに乗り、仏谷入口で降ります。

バス停はダム湖の右岸にあり、降りた目の前の橋から上流面を一望できます。

ダムサイトにはモニュメントがいろいろ。SLの車輪は、山陰線を走っていた車輛を廃車後に大山口駅で保存していものの、維持費がかかるために結局解体され、なぜか車輪だけがこの地に展示されたというもの。ダムとは無関係のようです。

堤体左岸がカーブしています。

隠岐伝統のいぐり凧や牛突きのレリーフが設置されていました。

左岸から。導流壁が高めです。

平成中期から主流になる漸縮型導流壁。竣工から24年経ってもまだ白い。

天端には地元の小学生のタイムカプセルが埋められているようで、20年後(2018年)、50年後(2048年)に掘り出されるとのこと。ダムの堤体に埋めるとは考えたものです。

ちょっとした展示室も併設された管理事務所。ダムカードはここで。

ダムサイトの地質は「隠岐片麻岩」という、約2臆5000万年前にプレート同士のぶつかり合いによって生じた日本最古の岩石から成り、強度が高いため、堤体の骨材にも使われている。

こういうの、ほっこりする。

必要なものだけすっきり備えた感じ。平成以降のダムはいたってシンプル。

ダム湖(伊賀湖)は銚子川(左)と仏谷川(右)を堰き止めて形成されています。向こうの山並みには手つかずの自然が残されているようです。

新緑のまぶしい下流側。右岸左岸とも堤体下まで車で入れる親切設計。徒歩の場合は、天端右岸から県道を少し下り、右手に見える寺前公園から直接堤体下に下りられます。

堤体下編に続く。