大崎上島のダムめぐり。2基目はかつてダム便覧で位置不明とされていた「上地下池」かも,と先人の皆様が推測している大串川堰堤です(←修飾節長っ)。
かつての西部浄水場の貯水池につくられた重力式コンクリートダムです。(訪問日:2022.3.27 場所)
現在では浄水場は廃止され,灌漑用に転じているようです。
天端は県道65号沿いでアクセス良好。
貯水池にしては小さめの池。少雨の瀬戸内の島なのでそれでもかつては貴重な水源だったのでしょう。
上流面。台形をさかさまにした形の小さなクレスト。
越流中
天端から。直下に柑橘畑があります。
右岸から堤体直下に下りられます。久々に自転車をこいだせいで階段を下りる膝はガクガク…
名称を記したプレート
水位に応じて取水できるようです。
よく見ると堤体真下の出口工からから維持放流されています。手前の管はコンジット?
下流側にはかつて浄水場であったことをしのばせる施設・設備が。廃墟感がいい。
柑橘畑を見守る堤体。
ちなみにかつてのダム便覧においては「アースダム」となっており,また「下池」というわりに,付近に「上池」らしきものがないことから,やっぱり上地下池じゃないかも,というのが先人方の見解です。
そしてその謎は今も解明されないまま,ダム便覧からもDAMmapからも姿を消しました。名称のはっきりしている「大串川堰堤」として掲載してもいいのではと僕は思いますが。
山笑う大串にて膝笑う
満開に近付いた桜を眺めながらのサイクリング。いい気分でした。もっとも,アップダウンの激しい島道のおかげで脚はパンパンに…。