昨日,八田原ダムに行った記事を書きました。
あれからちょっと興味をもって調べてみると,そんなに規模は大きくないものの,意外と近くにいろいろとダムのあることが分かりました。
一般財団法人日本ダム協会(失礼ながら,今回はじめてその存在を知った!)のwebページによると,2019年時点で広島県内のダム数は,全国5番目に多い103基。
ちなみに5位までで全国のおよそ1/4を占めています。5位までに入っている県は,兵庫104 岡山165 広島103ですから瀬戸内が多いということですね。
年間降雨量が少ないことや,逆に大雨の際に災害が起きやすいこととも関係がありそうです。
今日は,ウォーキングがてら近場の尾道市にある3つのダムを訪れてみました。
【久山田ダム】場所
尾道市の水道用水として使われているらしい。
堰堤のすぐ横まで車で行けます。
反対側の湖畔に尾道大学が見えます。
天端は歩くことができます。水源地の外周をめぐるウォーキングコースになっているようです。
歩いてみようかと思いましたが,酷暑の中3キロ近く歩くことになるので断念。(ウォーキングがてらと言ったくせにっ(笑))
堰堤わきの道路を少し下ると,堰堤下まで行ける道があります。
なかなか歴史を感じさせるつくりだな~と思ってみると
【栗原ダム】場所
久山田ダムから流れ出る栗原川を1キロほど下流に行ったところにあります。
何やら濁った池が木々の間から見えますが・・・
柵がしてある上に藪に覆われて近付けません。草木の枯れた冬の方がよく見えるかも。
下からの画像。堰堤上部左側がカットされているちょっと変わった形。
こちらの日本ダム協会さんの画像と明らかに形が違いますね。現在は貯水ではなく,砂防としての役割になっているという情報もあるので,ここ何年かの間に形を変えたのかもしれません。
それにしてもこのダム,古い住宅地の狭い路地を抜けた行き止まりに現れます。(車を停めるところに苦労しました。)
【竜泉寺ダム】場所
国道184号を脇道に入り,ようやく車一台通る山道を登っていくと現れます。
ちゃんと管理事務所もあり,ダム湖の周辺はこれまた歩けるようになっています。車でも一周できます。(5キロぐらいありそうだったので歩いていませんが)
8~9割の水位でしょうか。
灌漑用に人工的に作られた二ツ釜池を拡張する形で昭和40年に竣工されたもの。向島や因島までの農業・生活用水を貯水しているようです。
堤高35mと,今日見た中ではまずまずの高さですが,残念ながら下から間近で見る道がなく・・・
ところで「竜泉寺ダム」といいながら,近くに竜泉寺というお寺は見当たらないんですよね。
三原に龍泉寺というお寺がありますが,こちらは小早川一族のれっきとした氏寺。そもそも随分離れているし,漢字も違うので別のお寺でしょう。
まさかダムをつくるにあたって移転させた?(そんな罰当たりなっ!)
謎です。
・・・というわけで本日は3つのダムをはしごました。
それぞれに目的や歴史が違って,面白いものです。
山間や住宅地に忽然と異質なコンクリート建造物が鎮座しているという姿もなかなか神秘的です。
県内にはまだまだダムがあるので,時々探訪してみようと思います。