ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

奥津発電所貯水池

今回のダムめぐりは恩原ダムの再挑戦で締めくくったのですが,実は途中で寄り道しておりました。それが奥津発電所貯水池です。(訪問日:2023.3.19)苫田ダムから恩原ダムへ向かう途中,R179から奥津温泉郷に入り,星の里キャンプビレッジに向かって(↑こんなむきだしの水圧鉄管を横目で見ながら)進んだ奥にあります。

恩原ダムからの水(厳密には上斎原発電所から放流された水)と羽出川方面から送水された水を貯め,奥津発電所に送る働きをしています。わざわざ訪れたのは・・・

こっ…これはバットレスダム?

いえ,貯水をためる「水槽」を外側から見たものです。恩原ダムの堤体と同じバットレス構造なんですね。これを見るために寄り道しました。

れっきとした登録有形文化財です! 

天端(通路?)には入れませんが,昭和レトロ満載のコンクリ製高欄です。(昭和8年竣工)

ほとんど貯水がなく,貯水池内がよく分かります。

左岸?側は竣工当時のままのようです。手前側は近年になって回収したと思われます。

この地形に沿った湾曲具合がいいですね~。(通路は立入禁止です。)

貯水池横の「奥津貯水池水槽発電所」に水を送りこむ水圧鉄管。

この貯水池付近から一つ前の記事で取り上げた吉井川取水堰堤あたりまで,吉井川に沿って発電施設に関わる13の登録有形文化財があります。

奥津発電所の歴史|歴史的電力遺産|中国電力

今回は時間の関係でその他の施設はパスしましたが,ダムめぐりの「味変」にたどってみるのもよい気がします。