尾道ダム三部作の2基目は栗原ダム(別名 門田貯水池堰堤)。
今回は,前回木に隠されて見えなかった天端を見るのが目的です!
今回はしっかり見えますよ。元は砂防ダムなので天端幅は狭く,堤体もほぼ垂直。
放流量調節のためのスピンドル。
越流面。
2011年ごろ改修されて現在の形になった。工事によってできた断面により構造がよく分かります。
元の砂防ダムは日本のダムが石張りから型枠式コンクリート製法に変わる大正期の竣工。
石張りのダムとしては末期にあたるらしく,貴重な石張り姿を改修したことに,ダムファンからは少なからず悲嘆の声が上がったようです。
しかし,堤体下の先にはすぐ住宅地があり,砂防の用としては必要な改修工事だったのでしょう。
門田川への流量調節ですかね。
堤体の下には炭焼きの里。ここでつくった炭を門田川に設置するなどして,河川の浄化活動を行っているようです。
古い時代につくられたダムには建築としての価値はありますが,最近のダムのように環境に配慮した設計になっているとは限りません。
貯水や治水の機能はもちろんのこと,古い形を残したまま,環境保全に資するダムに改修できたら素晴らしいと思うのですが。
門田のこの先は如何に 初神籤