ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

岡山47 恩原ダム(再)(雪解けを待って再挑戦)

苫田ダムからR179を北上。目指したのは2週間前に豪雪で見学を断念した恩原ダム。(2週間前の訪問時の記事)(訪問日:2023.3.19)
あれから気温の高い日も続いたし,道路の積雪もなく山々の頂にも雪は見られないので大丈夫だろうと踏んで行ってみると・・・

(左)2週間前の天端,(右)この日の天端

(左)2週間前の管理事務所前,(右)この日の管理事務所前
雪が全くないわけじゃないけど,これならいけそう,というわけで見学開始。

まずは先人のレポートにあった駐車スペース辺りから堤体下へ。

・・・山道に下りたらまあまあ雪あるやんけ!スパイク長靴を履いているものの,雪にハマらないようにそっと歩いていきます。

発電所への分水工。駒施設も登録文化財のようです。

なんとか堤体が見えるところまで来ました! ようやくバットレス堤体とご対面!!
堤体前は40~50cmぐらい雪が残っています。

洪水吐にもゆきがこんもり。

幸い,雪が解けたり凍ったりを繰り返して固まっていたので,雪の上を歩いて堤体真下まで来られました。

がっちりした扶壁と水平梁

本来はダムの堤体内部に当たる所。向かいの壁がダム湖の水を支えているんですよね。

堤体下で物凄い水音を立てる水流。発電所に送られる水と思われます。

制水バルブの操作設備。

堤体はもちろん登録有形文化財

天端からダム湖を眺めます。さすがにもう凍っていません。

堤体下を見下ろす。バットレスなので下流面はほぼ垂直。カーブを描く管理道路は車道からの進入禁止。

上流面には雪が残っています。

洪水吐の入口にはゲートがあった痕跡が。

発電ダムに記念碑は珍しい。

こちらは下流にある上斎原発電所吉井川取水堰。恩原ダムの水は平作原発電所に送られ,その放流水はいくらかここで分流して上斎原発電所に送られます。

念願のバットレスダムに対面できました。それにしても岡山市内(南部)は上着も要らないぐらいの暖かさなのに,中国山地最深部の春はまだまだのようです。
豪雪に埋もれながらも水力発電所に水を供給してくれる恩原ダムに脱帽!