ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

山口18 佐波川ダム

おそらく梅雨入り前最後のダム活。
中国地方ダムマニアコンプリート認定を目指して、残る山口県のダムのうち、日帰りで行けそうな2基を訪れました。

まずは佐波川ダム(2024.5.26訪問)

洪水調節・河川維持・灌漑・上水・工業用水目的の重力式コンクリートダム

天端の向こう、左岸側のトンネルが気になるけど残念ながら立入禁止

昭和中期の竣工ですが、戦前ダムのようなレトロ感

上流面。泥の痕から結構な水位まで来たことが分かります。

左岸の山を垂直に切り立てて設置した取水設備。

襟まで滑らかなカーブ。昭和のダムはこういうところがいいよね。

大原湖。付近は日本初の森林セラピー基地として認定されているようです。

確かに新緑が美しい!(堤体かくれちゃうけど)

慰霊碑。10代で亡くなった方もいます。着手から竣工までわずか3年。無理な工事で犠牲になられたのかと思われます。


ダム下に来てみました。よく見ると2門のラジアルゲートの左岸側にゲートレスのクレストがあります。

ゲート周りはコンクリが新しいので改修したもよう。

カーブする導流壁。これぞ昭和。

副ダムになぜか魚。愛媛の横谷調整池でもこんなことあったっけ。

こちらは佐波川ダム下流1kmにある佐波川発電所。先ほどの切り立った崖下の取水設備からの水で発電。右下の画像は発電後に佐波川に戻す水流。


看板が「山口縣」となっていて歴史を感じさせる。発電所もダムも随所に昭和レトロを感じさせてくれました。