ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

岡山54 昭和池(津山市)

11月最後の日曜日、岡山県北東部のダムを巡りました。中国山地の深部なので冬場は雪で見学が困難になります。その前に、ということで。

最初は昭和池です。ダム便覧には岡山県内に「昭和池」というダムが3基ありますが、今回は津山市の昭和池。(2023.11.26訪問)

灌漑用アースダム。到着時は午前8時半ごろでしたが、冬の朝独特の霧に包まれています。

中国道院庄ICから北へ進み、r339→r334と進んで右岸側の天端に到着。右岸側はアクセス良好です。天端は舗装され、車も通行可能。

ダム便覧では満々と水を湛えている画像が多いのですが、この日はかなり水位が下がり、水は茶色く濁っていました。

上流面は谷積の石で補強されています。こうしてみるとかなりの水深であることが分かります。

画像では分かりにくいですが、かなり長い斜樋が設置されています。

水が抜けて取り残されているボート。点検用なのか。

かなり大きめの洪水吐と放水路。ロックフィルクラスともいえる。

やたら記念碑が。それもそのはず、戦前に築造したのが最初でそれから3回も改修を重ねていて、その都度拡張したり、放水設備を整えたりしてここまで立派になりました。

左は改修前の古い親柱。右は現在の親柱。古い方が意匠が凝らされています。保存しているのでしょうけど、わりと無造作に置いてあります。

アースダムで堤高35mは大きい方。ため池というよりダムという感じ。

古事記の「黒姫」伝説もある地だとか。なかなか見所の多いため池で、思ったより時間がかかってしまいました。