ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

島根4 来島(きじま)ダム

ダム活シーズンⅢ。本日は,島根の飯南町近辺のダムをめぐりました。

最初は来島ダム(訪問日:2022.5.4 場所)発電用重力式コンクリートダム

下から先に見ようと県道326から回り込んだら…嫌な予感。堤体を見るスポットまでは1㌔程度だったはず,と信じて進みます。


何とか堤体を見られる場所までは行けました。

少し横長のラジアルゲートが3門

さて,どうもここからダムサイト左岸に上がる道が通行止めのようなので,一旦県道に戻り迂回します。

ダムサイトへの入口。来島?丸山?

展望台への登り口の下の駐車場に車を停めます。

水位が低ければ,左岸から湖面まで下りられます。(滑るので注意!)

存在感のあるラジアルゲート。まさか両端のワイヤーで開けるんじゃないよね?

インクラインと点検ボート

中電ダム定番の解説版。一番右は,高濃度酸素水をダム湖に吐出するWEPシステムの解説。

これがWEPの陸上側施設と思われます。
下流神戸川の水量や水質をめぐって下流の住民が問題視してきた経緯があり,水質改善の対策として設置されたと考えられます。

無骨だが,少しでも意匠を凝らそうとした感じがあります。

天端。クランクしているのも昭和のダムらしいところ。

ゲート操作室は完全に覆われ,下の隙間さえなし。ガードが堅い。

減勢工を眺める。導流壁のカーブは戦前のダムっぽいデザイン。

涼しげな維持放流
ゲートを照らすためでしょうけどすごい角度。

右岸から。1956年竣工だけど,堤体上部は白い。

上流の眺め。網場が二重になっている。分水の取水口はどこか分からず。

下流方向。向かいの山に突き当たって直角左方向に流れを変えます。

竣工当時の設備でしょうか。今は機能していないようです。

これも謎。上水位の放流設備?

???
聞いてみたいことはいろいろあるのに,管理事務所は無人。(中電のダムはほとんど無人です。)

展望台に上ると,記念碑や慰霊碑が。慰霊碑には秋田や鹿児島の人の名も刻まれていました。高度経済成長の一方で過酷な出稼ぎ労働だったのかもしれません。

展望台からの眺め。湖面に輪のようなものが見えているところの下にWEPがあると思われます。

朝はひんやりしたので厚手の服を着てきたら,ぐんぐん気温が上がり,展望台に登るころには汗だくでした。

新緑の来島を撮る手にマスク下げ
誰もいないし暑苦しいし。