奥出雲ダムめぐり2基目は布部ダム(場所,訪問日:2022.10.9)
洪水調節,工業用水,上水,発電と多目的の重力式コンクリートダム
国道432号沿いの好アクセス。堤高55.9mと多目的ダムにしては小ぶりのような。
堤体は左岸側がわずかにカーブ。
昭和中期ならではの質素なつくり。ゲート操作室の壁に何か描かれています。
竣工50周年記念で制作された地元の高校の美術部生徒と小学生(手形)によるもの。「50年後にこの場所を訪ねてくれたら」って,なんかいいですね。そういうの。
白椿湖。水位は低め。
水位が低いと巡視艇に乗るのも一苦労しそう。
洪水期制限水位(下)との関係がよく分かります。
ザ・ゲートという感じの赤。
いかにも昭和。
導流壁は割と白い。後年に施工したのか?
放流設備を施工したのは戦時中に戦艦大和を鋳造した呉造船所とのこと。冒頭「小ぶり」と書きましたが,そういわれてみると戦艦のような存在感。
ハウエルバンガーバルブは大砲のよう。
ワイヤー長っ!
堤体下には桜のトンネル。花の時季に見たらいい絵になりそう。
小ぶりな副ダム(左)…と思ったらその下流に落差工。これで減勢ですね。
右岸上流で草木に埋もれる発電用の取水設備。遺跡の入口のよう。
解説看板。手書き感満載で温かみがあります。(オリフィスゲートが描かれていないけれど)
到着時の気温は10℃。ダムサイトには色づき始めている木もありました。紅葉期はゲートの赤ともマッチしそう。
今回は右岸側から堤体下に行きましたが,左岸側からも入る道があります。隘路で落石やぬかるみがあり,徒歩でないと無理そうだったので時間の都合で断念。
しかし,オリフィスのゲートを撮るためには左岸の堤体下に行く必要があり,行っておけばよかったかな,と記事を書きながら思っています。