復帰ツアー最後は横谷調整池(場所,訪問日:2022.7.17)
灌漑用のロックフィルダム
また転回できなくなったら嫌なので…とコンビニに車を停めて(ゴメンナサイ)横谷霊園へ続く坂道を歩いて行ったら天端の手前に車を乗り入れられそうなスペース有。汗かき損でした…
直線で25kmも離れた仁淀川水系の面河ダムから導水しているようです。つまり,太平洋に流れる川の水を一部瀬戸内川に引っ張ってきているということですね。それだけ水事情が厳しい地域なのでしょう。
天端は立入禁止。
上流面。確かにロックフィルですね。
洪水吐。普通の横越流式でしょう。
斜樋設備。今まで見た中で最も立派かも。
調整池。あまり流れがないのかよどんでいます。
ちなみに地理院地図では池の左岸側にまわる道があったので,行ってみると…途中でバリケード(害獣防止柵?)があり私有地のようだったので断念。
一旦国道317に戻り,菊が森城跡の麓から住宅地を奥に進み,画像のところを直進して堤体下へ。車ならこの辺で停めておいた方が無難です。
うーん言われなければロックフィルと分からない堤体。堤頂まで伸びる階段の脇にかろうじて岩積みが見えます。
底樋出口工と思われます。
木でよく見えませんが洪水吐からの放水路。
手前は洪水吐からの放水路。奥が底樋からの維持放流。
放水路と維持放流の合流地点。このまま石手川に注いでいきます。
…と何やら放水路の下の水たまりで動くものが…
鯉!? 誰かが逃がしたんでしょうか。しかし洪水吐の放水路ですから常に水があるわけではないと思うのですが。大丈夫かなあ。
アースダムのリップラップにしか見えませんが,れっきとしたロックフィルです。地盤が弱かったということでしょうかね。
今でこそ松山市北東部は住宅地化していますが,竣工当時の画像を見ると農地がほとんど。山を越えて運んだ水をためておく,重要なダムであったことが分かります。