灰塚ダムの次のダムに向かう前に立ち寄ったところがありまして。
きっかけは堤体内の展示の中にあった1枚の写真。
ダムの底に水没する場所にあった,樹齢400年以上と言われるムクノキ(地元では「えみきの爺」さんと呼ばれている)。(写真は水没前)
ダム湖となった地区の住民は集落まるごとの移転をしており,その住民有志からえみきの爺さんも移植しようという動きが起こり,2005年に自費による移植をしたそうです。(当初国による移転を検討したが,費用が高額で断念)
そのえみきの爺さんを見てみようと,移転の地(場所)に足を運んだのですが
あれ? それとおぼしき木がありません。
代わりに二宮尊徳の像が立っています。
どうしたものかとウロウロしていると,散歩中と思われるお年寄り(男性)が通りかかったので聞いてみました。
すると,どうやら5~6年前に枯れてしまったらしいのです。
(※後から調べると移植3年後に枯れたと記載しているブログもあり。)
もともと木としても超高齢だったので弱っていたのかもしれません。
ちなみに,このブログを書いている時点のグーグルストリートビュー(2013年撮影)には,在りし日(すでに枯れていたかも?)のえみきの爺さんが映っています。(コチラ)
その男性が切り株ならあるよと教えてくれたのがこれ↓
道路を挟んで反対側の地にありました。
地元の方々のシンボルであり,愛されて移植されたえみきの爺さんは,移植後もしばらくは生きていたことになります。
移転した住民の暮らしが落ち着くのを見届けてから「亡くなった」のでしょうか。
切り株となってもきっと地元の方々を見守っていくことでしょう。
「疲れたらここに座りなさい。」と言って・・・