ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

27 山田川ダム

えみきの爺さん(の切り株)に別れを告げ,国道184号を南下。いよいよ広島のダム銀座(勝手に命名)に向かいます。

 

 

その1基目は山田川ダム(場所

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洪水調節・河川維持・上水目的の重力式コンクリートダム

 

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管理事務所の入口。

「関係者以外立入禁止」といっておきながら,子供110番の家だし,ダムカードをもらいたい人は入ってもいいらしい。つまり,子供とダムを愛する人は「関係者」ということですね!

 

 

 

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その管理事務所。Legoブロックのような白と緑を基調とした建物。

 

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ダムカードをもらおうとすると,「外出中」の札。「50分位で戻ります」って・・・いつから50分なのか書いてないじゃん!!

 

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と思ったら,入り口にアンケートと,数枚のダムカードが。

ほしい人はどうぞ持ってってね,ということ?(というわけで1枚ゲット) 

 

なんだか,会ってもないけどここの管理人さん,にくめないなあ。

 

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そういう管理人さんの人柄を表すように,ひさしはツバメの巣だらけ。

ツバメたちもここなら壊されないって思ったんだろうね。

 

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ダムサイトは整備されていて,これは枝垂桜でしょう。春に来たらきっと美しいはず。

 

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堤体上流側。取水操作室も白と緑でかわいらしい。

 

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天端は車1台ぶんぐらい。画像ではよく見えませんが,左岸(向こう岸)にかけてやや屈折しています。

 

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ダム湖(播磨湖)。奥行きはそんなになく,重力式ダムとしては小さい方だと思います。

 

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右岸から。これまで最もよく見てきたタイプのオーソドックスなデザイン。

 

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天端から下流の眺め。ちょうど風の通り道なのか,冷たい風が吹き抜けて寒いっ!

 

 

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先人の皆様の訪問記によると,堤体下に下りる階段は出入り自由になっているとのことでしたが,確かに扉は開いていたけれど,その扉には「立入禁止」の文字が。

 

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とりあえず画像左端に扉のついていない通路があったのでそちらを降りてみます。(もしかして先人の皆様が言っていたのはこのこと?)

 

下に降りてみると,フェンスで囲まれた敷地内で管理人と思しき方が草刈りをしていました。

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僕がフェンスの外側から写真を撮っていると,管理人さんが気が付き,草刈り機の手をとめたので,僕もあいさつしました。

 

 

 

の 「こんにちは。草刈り大変ですね。。。あの,事務所の前にあったカード,いただいてもよかったんですか?」

(まずは怪しい者ではないことをアピール)

 

管 「ああええよ。まだ何枚かあった?」

 

 

の 「ええ。あと2~3枚ありました。」

(正直に答えます。)

 

管 「ほぉか。結構減っとるなあ。はっはっは。」

(あれ,喜んでる? よし。この人ならきっと分かってくれる。気持ちを素直に伝えよう!)

 

の 「あのぉ~。上の扉開いてたんですけど,そちら(フェンスの内側)へ降りて堤体の写真撮ってもいいですか? ここからだとうまく撮れないんで。」

 

 

管 「ええよ。じゃけどまた上に上るんじゃたいぎかろう。そこん道,通れそうじゃったらそっちん鍵開けたげるよ。」

(共通語訳:いいよ。だけど,また階段の上まで登るのは大変だろう。そこの道,通れそうだったらフェンスの鍵を開けてあげるよ。)

 

 

ありがたき幸せ!!!

 

 

の 「ありがとうございます。ちょっと草と枝が多くて通れそうにないんで,もう1回上に上がっております!」

 

本当は通れなくもなさそうでしたが,せっかくなので堤体真横の階段を下りたかったのです(笑)

 

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というわけで晴れて堤体横の階段から堤体真下におりることができました。

 

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↑水流を調節するバルブでしょうか。この下を通って排水されています。↓

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冒頭の画像。オリフィスから少しずつ越水しています。

 

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副ダムもコンパクト。

 

 

寛大な管理人さんのおかげで設備を間近に見ることができました。

帰りにもう一度お礼を言って階段を上がります。

 

 

 

天端は寒かったけど,何だか心温まるダムでした。