東広島への用事ついでのプチダムめぐり。2基目は深道池(場所)。灌漑用アースダムです。ダム便覧には1968竣工とありますが,最初に造られたのは江戸時代の文化年間(1804~1817)ごろとのこと。
田口研究団地の奥に車を停めて300mほど歩いて天端に到着。上流側・下流側とも草がもっさり茂っています。時期が遅かったですね。
洪水吐は,スリットに板をはめて流量を調節できるようになっています。
洪水吐からの放水路。第2洗足池と違ってゆるやかに流れています。ちなみに第2洗足池でシャッター速度を落とした設定にしたままになっていてぶれちゃってます。
左岸から見た天端。草が背丈ほど生えており下流を眺めるのは諦めた。
天端から望遠で見た斜桶。松に囲まれ妙に風流。
斜樋まで来てみました。おや? 操作棒の傍らに何かありますね。
水泳仕様のまねき猫!? 誰かのいたずらでしょうか。ため池を見守る神様か,ライフセーバーか???
斜樋からは上流側がかろうじて見えました。石で補強されています。
ところでこの深道池は,これまで見たどのため池よりも水の透明度が高いのが特徴です。あまり水が滞留しないような条件なのでしょうか。
下流側に下りてみます。先人の訪問記録によると左下に見えるのは維持放流ではなく,斜樋からくみ上げた水だとか。
この水路の水も澄んでいて小魚の姿が見えます。
堤体下には森林組合の事務所とネズミサシの実の森の看板。やせ地でも生育する樹木で,葉がトゲトゲしており文字通りネズミよけになるのだとか。近年はこの木材の新たな用途が研究されているようです。
維持放流と洪水吐からの放水路の合流地点と考えられます。
放水路(左)と維持放流(右)。草深くまた蛇に遭いそうだし,伐採したネズミサシがズボン越しの脚にチクチクするのでこれ以上は断念。
堤体全景。事務所の周りの真っすぐに伸びる木立がネズミサシです。ここだけ見ると日本ではないみたい。
中の峠隧道編に続く