清瀧ダムから上流に進み,船堀溜池(灌漑用アースダム,訪問日:2023.4.9)を目指しました。隘路を行き,あと2kmでため池への入口というところで
えー!? 迂回をするか徒歩で行くか少し逡巡した結果,ちょうど駐車場もあったので歩くことに。
地図のPに車を停め,片道約2km林道を歩きました。落石があったのは最初の200m(地図の赤部分)で,橙部分は隘路ながらも車で通れそうでした。さらに青の部分は離合もできる道幅。反対側には通行止めの看板は見当たらなかったし,車で通ればよかったと後悔。まあ,落石でバックで引き返す羽目になるよりましですかね。
というわけで30分ほど歩いてため池への入口(地図の青から緑への地点)に到着。まだ4月だというのに草木が鬱蒼としています。かろうじて轍が確認できます。
100mほど歩くと池が見えてきます。船堀溜池の名にふさわしく小舟が。モーターなどついていないので,管理用ではないのかも?
天端の様子。画像右端に少し見えるフェンスが上流側。ひどい有様です。
周囲に高い山はなく,高原の溜池という感じ。
上流面は保護用の黒いシートで覆われていました。このシートの上は濡れた落葉で滑って非常に危険です。そしてところどころ突き破って木が生えています。
天端を藪漕ぎしてなんとか右岸の洪水吐を確認。
周囲の荒れっぷりの割にはちゃんとした洪水吐と放水路です。
どこからが堤体の斜面なのか分からないぐらいの藪。放水路の傾斜でそこが堤体であることが分かります。とても下りられる状態ではありません。
洪水吐側から天端を見る。もはや雑木林。ゴム手袋をはめて,ゴムボーイ(ナイフ)を片手に藪漕ぎしたのは小滝池(推定山津田池)以来です。
洪水吐(右)と堤体上流面(中央~左)取水設備は見つけられず。
ダム便覧では竣工1993年とありますが,地理院の航空写真では1947年の画像にそれっぽい池の形が確認できます。洪水吐などを改修したのが1993年ということではないでしょうか。
帰宅するとズボンにマダニのような虫がついていました(゚Д゚;)
この船堀溜池の藪漕ぎで持って帰ってしまったとしか思えません。訪問される方は長袖長ズボンで冬場に行くことをお勧めします。(ってよほどのもの好きでないとこんなとこ行きませんよね。)