続いては来島ダムから直線で10kmほど下流の志津見ダム。
(訪問日:2022.5.4 場所)
洪水調節,河川維持,工業,発電と多目的の重力式コンクリートダム
国交省の直轄ダムだけあって,ダムサイトはきれいに整備されています。国道沿いでトイレもあり,立ち寄る人も結構いました。(ダム目的の人は殆どいないでしょうけど)
管理事務所。訪ねるとダムカード配付,展示室はコロナで休止中だと。え!? 緊急事態宣言出てませんけど?(放水イベントでもしない限りダムが密になるとは考えにくく,どうも国の「対策してます」の道具にされている気が…)
気を取り直して観察。堤高81m。この規模のダムでは斬新な全面自由越流式。
全面越流ながら平時は天端を渡ることが可能。一般者は立入禁止ですが(涙)
上流面。2門のオリフィスの横にちょっとだけ見えているのが取水設備の上部。日本初の連続サイフォン式だそう。
水量標は右岸の脇に。おかげで上流面はすっきりしています。
志津見湖。といっても見た目川とあまり変わらず。
ダムサイトにあったいろいろな物。右は新しいものと交換した古いもののようです。
昨年10月に訪れた尾原ダムと連携して下流の治水に一役買っているとのこと。尾原ダムとは双子ダム言われているそうですが,似ても似つかぬフォルム。
堤体に対して少し角度をつけた副ダム。
全面越流に備えたデフレクター。左はなかなかユニークな形状。
堤体下に向かう途中にトンネル。建設時のものか,点検用か。
右岸側から。
堤体下には小型の発電設備。後ろは国道184号の橋梁。
あれ?上っていいの?
あともう少しで堤頂という所でロープ。その先には点検用の入口。せっかく息を切らして上ってきたのに…
その位置から見た減勢工。副ダムがいっぱいになる所まで水に浸かった形跡がありますね。
国交省の紹介ページによると「流麗で合理的な構造」だそうですが,どうも僕には愛嬌ある漫画のキャラクターに見えて仕方ありません。いずれにせよ忘れられないダムになりそうです。
薄暑光浴びて登場「志津見くん」