西日本は大寒波に見舞われ,山陰や山間部は雪に閉ざされて難しいので,雪のない岡山県南部へ。というわけで岡山市の百間川河口水門を訪問。(訪問日2022.12.24)
洪水調節と灌漑のための水門。水を貯めるというよりは,百間川への海水の流入を防ぎつつ,排水によって洪水調節をしているようです。
なんと昭和中期竣工の昭和水門と平成後期竣工の平成水門という新旧二つの水門が並ぶ光景を見ることができます。(ダム(水門)カードも2種類同時に入手できます。)
まずは昭和水門。いかにもなローラーゲート群。
ゲートは30cm/分の早さで上がるのだそう。
上流側に吊るされている予備ゲートで,ゲートの大きさが分かります。ごつい。
無骨な操作室。
そしてこちらが平成水門。昭和水門とは全く異なるデザインで何ともスタイリッシュ!
ライジングセクターゲートというらしい。「耐震性」「経済性」「景観性」を考慮してこのゲートになったのだとか。
ラジアルゲートに似てるけどアームはなく,回転部とゲートが一体化しています。今は閉まっている状態ですかね。
百間川の水門は江戸時代から,干拓地での農業や洪水時の排水としして機能してきました。基礎などのつくりは当初と現在とそれほど変わっていないようです。(江戸時代の水門が展示されていました。)
天端?は交通量が多く,撮影時は注意が必要。
新旧の水門を並べて撮ろうとしたけど難しい。海上から広角のレンズを使えばうまく撮れるかも。
岡山河川事務所百間川出張所。ダムカードならぬ水門カードはここで。
それにしても,雪こそ降っていないものの吹きっさらしで風が冷たい! いや,痛い!
僕が近づいても逃げないカモメたち。君たちも寒いから動きたくないのか?