さて御部ダムから当初は益田川ダムに行こうと思っていましたが、予習段階で建設中の矢原川ダムに寄ってみようと思い、遠回りになりますがr48沿いの矢原川ダム建設予定地へ。(2023.11.3訪問)
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洪水調節に特化した重力式コンクリートダム。
このあと訪れる益田川ダム同様、普段は水を貯めない「穴あきダム」になるようです。
DamMapsでもほぼ正確な位置にプロットされていますが、島根県の浜田河川総合開発事務所のWebページでは、サーチャージ時の浸水域や付け替え道路の位置が確認できます。
こちらは下流側約200mの地点にあたります。建設用の仮橋が取り付けられる場所です。
付け替え道路の工事も始まっていました。完成イメージ図があります。クレストが左右に分かれる構造のようです。
ほぼ堤体建設地点。僕が車を停めているこの道路は、水没するため付け替え道路完成後は通れなくなります。
こちらは上流側。サーチャージ時には水没する地点。
まだ見ぬダムを思って感慨にふけるなんて、ダム好きも高じてきたなあと思います。
国交省の検証対象ダム報告書によると、昭和58年の深刻な水害が契機となって、輪中堤や河床洗堀など様々な洪水対策がを流域住民とともに検討した結果、矢原川ダムの建設に至っているようです。
今回巡っている島根県西部のダムの多くは、洪水調節、河川維持の機能をもっています。昨今の豪雨災害の頻発からすると、これからのダムの目的は治水にシフトしていっていおり、また、ダム技術の進歩により環境負荷の少ないダムをつくることができるようになり、防災としてのダム建設のハードルが下がっている感を受けます。
このあとは、まさに日本初の治水専用「穴あきダム」である益田川ダムに向かいます。