天端は改修工事中で、一日ずれていたら通行できないところでした。ラッキー。
高欄には、ダムの諸元や建設時のパネルと共に、ここ宇治川周辺が舞台となる「源氏物語」宇治十帖を紹介するパネルも展示されていました。ご当地感がありますね。
その宇治川の風景。宇治十帖の舞台はここから2kmほど下流になります。
ダム湖名は平等院にちなんで「鳳凰湖」。画像右手側に発電所の取水口があります。
上流側から。格子状のキャタピラゲートは予備ゲート。
発電所への取水口。モノレール式の塵芥運搬レールが備えられています。もう少し上流にトンネル式放流設備の取水口がありました。(写真撮り忘れ)
右岸から。天端警備の方に聞くと、堤体に鉄筋が入っていないことから、洪水時の水圧を減ずるためにトンネル式放流設備が新たに設けられたのだそうです。
艇庫とインクライン。スペースがないので湖面側にせり出しています。
ところで、天端周辺にはずっとオルゴールの穏やかな音楽が流れていました。
至る所にこうした張り紙があり、ネットで検索するとどうやらこれまでにいろいろあったらしい。天端は通行可能時間が限られており、音楽も天端に警備員がいるのもこうした背景があるのかな。
「源氏物語」では二人の貴公子に愛され、苦しんだ浮舟が宇治川への投身をしようとしていましたが。平安時代も令和の今も、人は悩むものなのでしょう。(なお、浮舟は助かっています。)
平日に一人でウロウロしてた中年おじさんは一般的には「怪しい」ですが、やたらと写真を撮り、ダムのことを何かと質問してきたうえ、嬉しそうに2枚のダムカードをもらって行ったので、単なる好事家と思われたことでしょう。。。
平等院から歩いて15分。観光客が来ないのが不思議だなあ。(そりゃそうか)