ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

近畿3 立ヶ畑ダム(兵庫県)

せっかく神戸に来たので、もう1基行けないかと訪れたのが立ヶ畑ダム。(2024.2.9訪問)


立ヶ畑ダムへの最寄りは、市バスの夢野町2丁目か石井橋ですが、慣れない街で路線バスに乗るのは億劫だったので、地下鉄の湊川公園駅から約2km歩きました。

上水目的、1905年竣工の日本で4番目に古い重力式コンクリートダムです。

布引五本松ダムにはなかったクレストとローラーゲートが設けられています。アーチとゲートの錆び具合がいかにもレトロでいいですなぁ。

微妙にカーブしている堤体。でもアーチ式ではありません。

天端も歩ける親切設計。地元の方が何人かウォーキングしていました。

烏原貯水池。布引五本松ダム竣工の1年後には建設が始まっており、いかに当時の神戸への水の供給が急務であったかが分かります。

神殿みたいな取水設備。機能的には全く必要ないだろうが、こうしたデザインを施すところに意気込みを感じます。

ちなみに「養ひて窮まらず」と読み、中国の古典からとったもの。ドアの紋章はなんだ?

下流を見下ろすと、何やら迷路のような減勢工が。

石積の堤体。布引…のような歯飾りはないが、クレストのアーチがかっこいい。しかし、残念ながら正対できるスポットは立入不可。

そのかわり右岸側では堤体に触れることが可能。しばしひんやりした石に手を当てて120年の歳月を感じていました。

このダムも近代化産業遺産に登録されています。

ダムの下流側を散策しているとかつて使われていたダム下へ通じる橋がありました。この橋も近代化産業遺産。現在は渡ることはできません。

さてさて、今回は布引五本松にしても立ヶ畑にしてもかなり歩き回って、11時半にしてお腹が空いたため、立ヶ畑ダムから下りた所の「わ河馬」で淡麗塩チャーシュー麺をいただきました。あっさりしたスープにコシのある麺が美味!

ということで、この日の神戸でのダム活はここまで。午後からは別の用件でまた歩き回りました。。。