ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

布引五本松ダムへの道

ところで、新神戸駅から布引五本松ダムに向かうハイキングコースの道中には、いろいろ興味深いものがありましたので、ここに記録しておきます。

ハイキングコースは新神戸駅の1Fから効果の下をくぐり、駅の北側に出たところからスタートします。人口150万の都市の新幹線駅近くとは思えないひっそり感。

スタートするとすぐに明治30年竣工の水道橋、砂子(いさご)橋を渡ります。レトロなレンガの高欄にこの先への期待感が増します。

少し進むと雌滝取水堰堤があります。布引五本松ダムとともに明治33年につくられました。よくみるとアーチ状の出口工が2回に渡って造り直されていることが分かります。
上側3か所の穴は、かつての制水弁からのパイプの跡です。

取水堰堤のそばの施設。ドーム型の石造りの屋根。日本ではないみたい。

所々設けられた落差工も石積。風情があります。


名所の一つとなっている布引の滝。観光客向けに、水量が少ない時は布引五本松ダムから放流しているらしい。それならテーマパークなどの人工の滝とさほど変わらないのでは、と思う自分はひねくれている?

ハイキングコースの舗装の一部が剥げて、埋められているダムからの送水管がむき出しになっています。僕としてはこういうものが見られるのはありがたい。

展望台からの神戸の街の眺め。架線はロープウェイのもの。帰りは乗ろうかと思ったのに2月中旬まで点検のため運航休止とのこと。ロープウェイは眺めが良さそう。

ダム下すぐわきにある、ダムからの放水路。といってもここは天然の岩のまま。溢水した時だけ滝になるので「五本松かくれ滝」と呼ばれる。

ダムへはロープウェイや車でも行けますが、ハイキングコースはいろいろ珍しいものがあるので、可能なら徒歩がお勧めです。(途中に休憩所、トイレもあり)