ダムのほそ道

広島県内(とその近県)のダムの訪問記録です。

13 熊野ダム

続いては熊野ダム(場所)です。

 

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沼隈地区では最も古い(大正時代に竣工),上水用と灌漑用を兼ねたアースダム(堤体が土でできているダム)です。

 

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実は,ダムめぐりをはじめていアースダムを見るのは初めてです!

ここに来る前に八日谷ダムの惨状を見ていただけに,草がちゃんと刈られている斜面に感激です!!

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右岸脇にある天端から下りる小道から。(歩きでしか通れません。)

 

 

 

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天端は車両通行可。付近はきれいに整備され,ウォーキングをしている方もいます。

 

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天端からの眺め。熊野の盆地が見えます。

 

 

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上流側。石垣が整然としています。上水用のわりに水はきれいではありませんが・・・?

 

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この洪水吐は階段状になっています。

 

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水がないので下りてみました。橋の向こうは導流路になっていて,これまた階段状です。

 

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ダム湖のほとりには常国寺という日蓮宗のお寺があります。

 

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せっかくなので参拝。

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山門は江戸時代に再建されたもののようでなかなか風格があります。(重文指定されています。)

 

常国寺に限らず,このダムの付近には神社仏閣が点在しています。というのも,すぐ近くに一乗城山という城址があるのです。

 

 

城の周りには神社仏閣が置かれるというのは三原をウォーキングしていて知ったことです。

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歴史は詳しくありませんが,戦国時代,尼子氏や後に毛利氏についた渡辺氏の城だったようです。

 

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湖面に浮かぶ古めかしい取水塔の向こうのこんもりした山がさらに「古い」山城跡です。

 

そういえば,9月に訪れた因島の奥山ダムも「村上水軍の里」となっていました。

八日谷ダムの平家伝説といい,こちらの戦国時代の山城跡といい,ダムは何かしら歴史的な場所と関連しているのかもしれません。

 

 

ダムを訪問することで,同じ県内なのに知らなかった歴史が分かるとは!!