ダム銀座をまわったことだし,今日はこれで帰ろう・・・と思ったのですが,時計を見ると14時半。帰り道にすこし遠回りをすれば,近場だけどまだ行っていなかったダムがあります。
しかし,日の陰るのが早いこの時期は15時を過ぎると,スマホでの撮影が難しくなってきます。(ダムは山間にあることが多いので,堤体が陰になってしまうのです。)
まあ,近場だしダメならまたくればいいや,ということで行ってみました。
灌漑用アースダムの神田ダム(神田大池)(場所)
芦田川の本流にあるダム(ため池級はのぞく)としては最も上流で,芦田川の源流にも近い位置にあります。
ついた時には15時過ぎ。すでに斜陽となっているのでサクサクと写真を撮ります。
東向きの堤体なので,西日の逆光を避けるとこんなことに。。。目谷ダムに続いて巡回ルートを誤りました。
天端は右岸側からだけ進入できます。未舗装ですが車でも可。左岸側の道路にはつながっていません。
古くからあるアースダムにはお宮があるのをよく見かけます。工事の犠牲者の供養や,安全祈願のためと考えられます。
ここは仏様でした。台座に「萬華多寶佛」と掘ってあります。「多寶佛」は法華経に出てくる仏とのこと。
急いでいましたが掌を合わせておきました。
洪水吐の部分はコンクリートが白く,比較的新しい感じがします。最近になって修繕したのでしょうか。
下流の風景。低い山が連なっている三原市北部の中では比較的広めの平地です。
そのほとんどが圃場ですから,灌漑用のダムが必要だったこともうなずけます。
左岸斜面の洪水吐にかかるコンクリート製の風情のある橋。周囲は藪に覆われ,今は使われていないようです。
灌漑用ダム(ため池)は,農閑期のこの時期,水を抜いて水位を下げていることが多いのですが,ここは抜かれていないどころかほぼ満水でした。なぜだろう?
それにしても,いくらダムとダムの距離が近いとはいえ,1日で6基まわるのはくたびれました(車の走行距離は200km)。
ダム湖の周りを歩いたり,下流側に下りたりという物理的な移動もありますが,何かそのダムの特徴を捉えようとすると,いろいろアンテナを張りながら見てまわる必要があります(それが面白いのですが)。
体力だけでなく,集中力も要りますね。そういう点では急いでまわったこの神田ダムはいろいろ見落としてしまったかもしれません。。。やっぱり要再訪ですな