今週からえらい寒くなりましたね。県北は積雪があるそうです。
で,そんな予報を前々からつかんでいたので,雪降る前に県北のダムを訪れておきました。
先週の記録です。
その1基目
沓ヶ原ダム(場所) 戦前(戦時中)につくられた発電用重力式コンクリートダムです。
堤高19mちょっとと大きくはありませんが,古びたコンクリートと天端の赤いトラス式の橋が要塞のような雰囲気を醸し出しています。
下流に続くところにはちょっとした広場。桜が何本も植えられているので,春はお花見スペースなのでしょう。
その広場にあった謎の構造物。二級ダムもそうでしたが,戦前のダムにはよくわからない物が残っていて遺跡のようで面白い。
静かな山間にこの水音だけが滝のように響いています。
天端狭っ! 橋なので強度的には問題ないのでしょう。
ここだけ網場があるので揚水設備なのでしょう。こういう設備があるので発電ダムは要塞チックに見えますね。
上流側は木に覆われてなかなか撮影スポットがありません。ああ,ちゃんとしたカメラ欲しいなあ。。
ローラーゲートは白。三川ダムの水色に続いてこれまた珍しい。
この渋さがいいっ!・・・分かります?
名もなきダム湖。どんよりした冬の曇り空がよく似合う。
右岸から。苔の生えたクレスト。
こんな山奥でひっそりと80年も仕事をし続けてきたなんて尊敬してしまいます。(こう言っても家族にはなかなか理解されないけど。)
この日は点検だったようで,中国電力の方が作業をしていました。
の 「ご苦労様です。写真撮ってていいですか?」
中 「どうぞ~。ダムカードはないんですけど。。。」
基本的に“ダム守人”はみないい人だと思う。謎の構造物について聞きたかったけど,忙しそうだからやめておいた。
下流には君田発電所。このダクトを使って沓ヶ原ダムの水を流しているのかな?
広島県内の発電用ダムはほとんど広島市北部~芸北地域にあり,備後地域としては数少ない発電用ダムです。
まだ原子力発電のなかった時代,急速に伸びる電力需要に対応していくために造られたのでしょうか。
そのまま,もう一つの発電用ダム,高暮ダムを目指したかったのですが,県道465号はこの先,高暮ダムの手前まで通行止めのようで,大きく迂回して上流側からアプローチすることに。
口和ICの手前にある道の駅ふぉれすと君田。産直野菜を安く売っていたのでいくらか買いました。こんなこともダム巡りの楽しみです。