今日は広島市内のダムを訪問。
大都市圏にお住まいの方は意外かもしれませんが,広島市は政令指定都市でありながら,公認ダムだけで5基のダムがあります。(ちなみに,あの登山道を通った明神ダムも広島市内!)
まずは佐伯区の魚切ダム(場所)。洪水調節・上水・発電など多目的の重力式コンクリートダムです。
先達の皆様は結構な確率で利水放水時に訪問しているようで,しぶきを被るほどというので期待していきましたが,この日はあいにく静まり返っていました。
発電設備をフェンス越しにちょっとのぞき込んでみましたが…よく分かりませんでした。
赤いラジアルゲート2門。ゲートの数って設計時にどう決めているのかな?
これは…砂防ダムですね(堤体下右岸脇)。苔に魅せられて撮ってしまった。
少し下流に行くと取水施設。
左岸から。左右の山肌は堤体を包む感じです。
昭和後期ダム特有の案内やモニュメント。(真ん中のは少し新しいか?)
天端。街灯が妙に高い。
ちなみに「魚切」は少し下流の地名。海水魚が遡上してくる上限ということなんだとか。
こんな状況になるとはよほどの大物が釣れるらしい(笑)
堤高は80m弱ですが,左右の山が堤体下に切り込むように迫っているので高く見えます。
ゲートの合間から。ワイヤー細くないですか?
しかも巻き上げは片側1本ずつで大丈夫?
上流側「窓龍湖」。ブルーシートの中身が気になる。
水鳥の描くV字が美しい。野鳥観察を趣味にする人の気持ちが分かった気がします。
上流側の山にガードレールが見えたので,歩いて行ってみるとゲートを正面から見ることができました。(歩いたら結構な距離がありました。道は狭いですが車でも行けます。)
ゲートをアップで。ほぼ正方形に見えます。
管理事務所の裏手にあるインクライン。
管理事務所の玄関には,平成30年に取水ゲートを交換した際の古いワイヤ(左)と新しいワイヤ(右)が展示してありました。古い方は原型が分からないほど錆びています。
ダム湖の一部区域で魚釣りを試行的に解禁しているとのこと。外来種が増えすぎたのか,訪問客数を増やせと言われているのか。
五分咲きの梅の木ごしに見る管理事務所。そういえば,ダムで梅が咲いているのを見たのは初めてかもしれません。
ダムサイトのいたるところに梅・桜・藤・つつじが植えられていて,5月ぐらいまで花を愛でることができそうです。
今日は,先週弥栄ダムなどを訪れた時よりも随分冷えていて,広島市内でアクセスのよい場所にありながら人はほとんどおらず。梅もひっそりと咲いている感じ。
吾がためか 魚切が梅 咲きたるは
なんておこがましいですかね(笑)
公認ダム全踏破まであと10基