県内のダムカードをコンプリートするためには,堰も訪れる必要があるのです。沼隈地区のダム(八日谷・熊野・光林寺)をめぐった時に足を延ばせばよかったんですが。(その時はダムカード休止中だったので)
まずは管理事務所でダム(堰)カードをもらいます。
夜景とはなかなか洒落たデザインですな。
この日は北風が吹きつけ,時折雨もぱらつく寒い日。冬のジャンパーを引っ張り出して散策開始。
人はおろか車もあまり通らない天端は,身も心も寒いっ!!
ダムカードにはローラーゲート6門とありますが,プレートによれば他にローラーゲート6門,フラップゲートが11門あるようです。ご立派な堰ですね。
だ…弾力的放流中? 河川の維持を目的に洪水調節に支障を来さない範囲で,貯水を一部放流することです。(ダム便覧の受け売りw)
で,これが弾力的放流と思われる様子。う~ん。ダムの放流みたいなのを想像してたら全然違いました。もうちょっと潮が引いている時だったらよかったのかな。
天端から河口方面。寒いけど気持ち良い眺め。右岸側の半島状になった所の向こう側に,「ぽにょ」で有名になった鞆の浦があります。
堰から河口付近は汽水域で魚が多いのか,鳥たちの楽園です。
主ゲートを上から撮りました。上流側からのゴミがたまっています。
芦田川は中国5県の1級河川の中でも水質は最低ランクらしい。水量が少ないわりに流域の都市化したのが原因のようです。
竹ヶ端運動公園側の小さめのゲートはよく見えます。見ると,ゲートの内側に魚が。逃げられないほどの速度でローラーゲートが上がるとは思えないので,死んでゲートに引っかかったままになったまでしょう。
堰荘は操縦中みたいで,職員さんが中に入っていき,その後弾力的放流が止まりました。中も見たかったなぁ。(もちろん立入禁止です。)
竹ヶ端側の2門の堰荘には別の番号が振ってあります。ところでなぜ斜体文字?
描いた人,ロックマン(参考)やりこんだ世代だろう。(それは僕か…)
カードと同じ構図で撮ってみた。こうしてみると現代アートみたい。
左岸に戻って,魚道というのはこれのこと? ローラーゲートだから違うかな。
最後に水鳥目線で。川幅が広いせいか流れているようには見えず,堰と言うより岸壁。これが川なんて鳥や魚は分かるでしょうか。
河口の浅瀬には鳥が集まり,少し先には景勝地「鞆の浦」。一方で,ゴミも浮かべつつも臨海工業の水源となってきた上流側。
寒戻り 芦田川堰に芥(あくた)見る
桜も咲いてすっかり春だな~と思ったらこの寒さ。季節も社会もそんなに単純ではありませんよね。(堰なので残り5基のまま。)